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《鳥や植物、エスペラント、異文化の人たちとの交流、その日その日のできごとの報告、思い出、祖父の手になる(そうとうにうまい)絵、とんでもないエピソード、左手という(たぶん平出のもじりの)姓と、森市とか林市とか種作とかいう名の人々……。/自分が軽い病気の快復期にあるとしたら、これを読むほど柔らかな療法はないだろうと思った》 池澤夏樹「私の読書日記」(週刊文春2010.2.18)

《3つの層は微妙に響き合って書物を作り上げる。キタタキという鳥を中心に話は縫い合わされる。見事な手腕というべきだろう。小説のようにも読める。長い長い散文詩のようにも読める。(中略)いずれにしても、平出にしかできない精緻な世界。素晴らしい。》 陣野俊史「詩の味わい 層を織り成す物語」(日経新聞2010.2.10夕刊)

《寡作で知られる詩人が驚くべきことに650ページ余、2段組みの小説を上梓した。全編、異端の祖父への痛切な思慕に溢れている。(中略)一族の姓「左手」は、著者の名作『左手日記例言』を想起させる。喪失感から生まれる新たなイメージ喚起が、本書でも重要なモチーフとなっている。知的な輝きに満ちた、著者2冊目の小説。》(週刊新潮「TEMPO BOOKS」2010.3.11)

《父と息子との間でやりとりされる記憶や祖父の遺稿、周囲の人々の伝聞から浮かび上がってくる種作は、地の底から顔を出す千金の鉱脈のようだ。/鉱脈といえば、本書に差し挟まれている種作の翻訳原稿(シベリア紀行や北極海近辺における探金者たちの冒険記録)がすばらしい。短章を重層的に積み上げた文の隙間から、極北の光と影が砂金のように流れ出す。そこに幻の鳥の羽ばたきや緻密な博物誌的考察が重なり、私は読後、数万キロの大地を旅した人のように茫然自失状態だった。二段組、六五〇ページを超える大著だが、一週間余、ただこの本の中だけを歩きたくて、どこにも出かけなかったことを告白しておこう。》 稲葉真弓「知られざる祖父の足跡 遺稿に不思議な世界観」(北海道新聞2010.3.21)

《この分厚い書物を構成している断片は、対馬の奥深い自然と、ベルリンの街と、一族の数奇な運命と、そして種作の残した翻訳と絵である。それらが交互に語られ、侵犯し合い、渾然一体となった物語を構成している。この構成力は見事の一語に尽きる。(中略)日記でもあり、一族の物語でもあり、自然観察記でもある書物は、いままで読んだこともない独特の姿をして目の前にある。そのことを強く肯定したい気持ちになる。》 陣野俊史「奇蹟的な本に響くキタタキの鳴き声」(週刊朝日2010.3.26)

《これまで正岡子規や伊良子清白らを「わが祖父たち」とし、その声に耳をすませ、丁寧にその姿をとらえようとしてきた詩人、平出隆が、最新作では血のつながった自身の祖父を書いた。祖父種作(作中では左手姓)は小学校を出ていないはずだが、エスペラント語、ロシア語、ドイツ語などを使いこなし、植物と鳥を愛す、市井の博物学者であり、絵をたしなむ趣味人でもあった。しかし、親族ですら知らない空白の時期もあり、孫には祖父との想い出がほとんどない。(中略)読み進めていくうちに、無関係と思われていた事象や感覚がつながり、茫洋とした景色から、しばし祖父の姿が浮かび上がる。その姿は未だ淡いが、これら予兆の数々が、深く静かな余韻を残す。見るからに力作の装幀は著者自ら手がけ、装画は祖父によるもの。》 「「わが祖父たち」を追う作家の本当の祖父を探す旅」(芸術新潮2010.3)

《二分した内容のようだが、次第に統一場というべき世界観が浮かんでくる。祖父とベンヤミンはじつは同年生まれである。今日では二十世紀の重要な哲学者として知られるベンヤミンも、翻訳を始め膨大な草稿を残し、道半ばで没した放浪者だった。「私」が慕う対象は、祖父個人のみならず、「祖父たち」と呼ぶべき二十世紀の冒険者たちなのだ。彼らはいずれも特定のジャンルや専門性に縛られずに、未知の何ものかを探求した者たちなのである。(中略)断章という形式の可能性にとり憑かれたベンヤミンに倣うように、この分厚い本書そのものが、さまざまな可能性と夢を孕んだ、完結しない、膨大な断章の標本箱なのである。》 清水良典「「今トキ本」の標本箱」(星星峡2010.5)

《ときに応じてさまざまに呼び起こされる記憶や事実の検証過程のありさまが、あるときは時代や場所を大きく越えて飛躍しつつ、またあるときはそれらをゆるやかにつなぐかたちで、淡々として語られる。》 日和聡子「祖父の遺稿がもたらしたもの」(新潮2004.4)

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