破船のゆくえ

版元: 思潮社
装幀: 菊地信義
定価: 2500円
ISBN: 978-4-78-371460-6
四六判 上製本ビニールカヴァー装 9ポ1段組 297頁

目次 海・きれはし I =[多方通交路 1 否定と想像力 2 詩の過剰 3 腐臭と蘇生 4 経験をひらく鍵 5 詩史の射程 6 ロワール河の決潰 7 あふれと通路 8 批評的打撃について 9 作品の現在 10 「私」の生れる場所 11 詩句との戦い 12 多方通交路] II =[破船のゆくえ 未知の解読 過激な文書 宙吊りの詩と行為 道の倒立 夜明けから朝まで] III =[木馬から化石へーー吉増剛造『草書で書かれた、川』  余白の音楽ーー『定本那珂太郎詩集』  漂流者の暗号ーー『堀川正美詩集 1950-1977』  水底の波にーー窪田般彌『圓環話法』  にがい肉声ーー渋沢孝輔『廻廊』  極のあいだの豊饒ーー谷川俊太郎『そのほかに』  澄明な死のひろがりーー吉岡実『夏の宴』  加速度の前後ーー渋沢孝輔『廻廊』『淡水魚』  空気の梯子をめぐってーー那珂太郎・入沢康夫『重奏形式による詩の試み』  白鳥の剥奪ーー岩成達也『中型製氷器についての連続するメモ』]

帯文(背):
詩的言語の現在 平出隆 第一評論集
帯文(表):
瀕死の詩は、未知の海で蘇らせよ。危機と蘇生をつなぐ過激にして緻密な方法で同時代詩を論じ、詩的経験の転位と新しい感受性の構想力を全的に開示する。 平出隆 第一評論集