ベースボールの詩学

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平出隆archives


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新刊=講談社学術文庫版『ベースボールの詩学』

《昨日から「ベースボールの詩学」平出隆を読み始める。単行本刊行から22年経ってからの文庫化。内容は古くなってないから文庫化されたんだろうな。》screw30613

《ベースボールが多くの人を惹き付けてやまぬスポーツであり美しい詩と相通ずるものであることに共感する。麻薬だ。》golden_kyokucho

《『ベースボールの詩学』の文庫、もうすぐだ。》Shu_Yamagami

《そういえば今週『ベースボールの詩学』が復刊されるんではなかったか。ますます無駄遣いできない…》Neocino_I

《入荷しました!!“ホイットマンの白球礼賛”“短詩型プレイヤー正岡子規”などベースボールと詩との同一性を独自の視点で切り開く!ぜひです(T)》ABCROPPONGI

《岩波新書の『白球礼賛』とある意味対になるような本です。未読の野球クラスタのみなさま、ぜひお手に取ってみてください。》katsu_tontaro

《例えば、中上健次の『紀州』や中沢新一の『バルセロナ、秘数3』と肩を並べる面白さ。「ベースボール」云々よりも、「文体の快楽」なのだと思う。多分、生涯繰りかえし読む本。》keaton1_SF

《TL上でちょっと前から話題になっていたのに乗り遅れたけど、『ベースボールの詩学』は宝物のような本。1989年に筑摩書房から出た単行本をたいせつに持っております。》phyl705

《何とも言えず美しい読書体験を約束してくれる、いい本ですよねえ。文庫になったことでまたたくさんの人に読まれると思うとうれしさひとしおです。》phyl705

《購入したとき、渋谷のリブロでひっそりと置いてあったので、他にもこの本が好きという方がいらっしゃると嬉しいです。》keaton1_SF

《平出隆『ベースボールの詩学』と愛甲猛『球界の野良犬』を読む。対極に位置するような本だが面白い。》Sightsongs

《1845年に結成されたニッカーボッカーズのルールには、「走者にボールを投げつけることの禁止」が入っていた。著者はこれが、硬くて反発力のあるボールを使うことにつながり、近代野球の扉を開いたものと評価している。歴史的にも、このころからベース間の距離はまったく変わっていない。盗塁や内野安打のぎりぎり感を思えば、その絶妙な距離の不思議さを感じざるを得ない。ああ面白いな。》Sightsongs

《平出さんの『ベースボールの詩学』買えた。》pokopen_pokopen

《詩人の平出隆さんが野球のことを書いた本ですが、ふつうの野球の本とはちがいます。とてもおもしろい、不思議な本です。「ただ一個の白いボールが、この本全体なのである」(本文より)。》matsumaruhonpo


《ナショナリズムみたいなところで昔の野球起源論は論じられていたんですね。ところが平出さんの考え方はもっとずっと規模が雄大で、いわば文化人類学的というか民俗学的というか、近代国家などというケチな枠組みを取っ払って、人間の悠遠な歴史、あるいは人間性との関係で野球を考えようとしています。それがどんどん見込み通りになっていくんだから非常に愉快ですね。》 丸谷才一「〝狂〟のない作家はつまらない」(現代1989.6)

《僕は非常に満足しました。この気違いじみた感じ、これこそ詩人である証拠だと思った(笑)。(略)いまなお昔の文士の偉容をとどめているのは詩人で、その代表が田村隆一でしょう。そういう伝統が、平出さんの場合は野球への熱中という形で残っているというふうに思えて愉快だった。》丸谷才一「〝狂〟のない作家はつまらない」(現代1989.6)

《詩の引用があるでしょう。「ケイシー打席に立つ」というバラード。「その日のマドヴィルのナインにとって前途は明るいものじゃなかった/スコアは四対二だし、あともう一イニングしか残されていなかった/そこでクーニーがまず倒れ、バロウズもご同様に/青ざめた沈黙が、ゲーム主催のごひいき筋に襲いかかった」  これが第一連だけど、訳し方が非常にいいと思う。さすが本職の詩人の訳詩だと感心しました。》 丸谷才一「〝狂〟のない作家はつまらない」(現代1989.6)

《平出君は、自他ともに認める野球狂で、この世でいちばんほっとできる場所が〝バッターボックスの中〟というのだから物凄い。そんな詩人が書いた本だから、野球好きにはこたえられない内容となっているが、なかでアメリカの詩人たちが書いた〝野球詩〟(というジャンルがあるわけではないけれど)に興味をひかれた。(略)さすがは野球を国民的スポーツとするアメリカだけのことはあって、唸らされるようなフレーズが多い。》 清水哲男「野球詩のすすめ」(季刊現代短歌雁 11号 1989.7)

《内幕話から形而上学的考察まで、野球の本は本屋に溢れているが、なかで、この本ほど毛色の変わったのはめったにない。》向井敏「一個のボールが秘める永遠と無限」(週刊朝日1989.4.28)

《これは野球について歴史的な展望をいろいろ試みながら、いってみれば地球的な規模で超歴史的に普遍であるべきその本質的な魅力を、文学作品なども援用しながら示そうとしたものである。そうした原理的な問題の提起を行って、これほど純粋な情熱を感じさせる本も、やはりほかにちょっと思いだせない。》清岡卓行「読書好日」(東京新聞1990.2.11)

《このような史的考察と知的探索は、これまでスポーツを輸入ものとして肉体的にマネることにのみ力を費やしてきたこの国の〝スポーツマン〟では、永遠に果たせなかった行為といえよう。》玉木正之「スポーツは日本の風土のなかで〝文化〟たりえるか?」(サンデー毎日1989.6.18)

The Poetics of Baseball Levi Stahl


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