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自筆年譜[所属篇]ver.1.0.2

ver.1.0.2
1956年度、日の丸幼稚園に通う。
1957ー60年度、門司市立萩ヶ丘小学校に通い、1961ー62年度は北九州市立[門司市立]大里柳小学校に通う。
1963ー65年度、福岡学芸大学[現・福岡教育大学]附属小倉中学校に学ぶ。
1966年度ー68年度、福岡県立小倉高等学校に学ぶ。
1969年度、明陵学館予備校に通う。
1970年度、美學校細密画教場で立石鐡臣に学ぶ。
1970ー75年度、一橋大学社会学部に学ぶ。
1970ー76年、一橋大学「一橋新聞」部で活動。
1976年、山口哲夫、稲川方人、大西祥一らと野球団ファウルズ[現・クーパースタウン・ファウルズ・ボールクラブ]を創立、主将、監督、代表を経て現在に至る。
1976年4月、共同印刷株式会社に入社、7月に退社。
1978年5月、株式会社河出書房新社編集部に入社、1987年7月に退社。 
1985年9月ー11月、アイオワ大学インターナショナル・ライティング・プログラムに客員詩人として招聘される。
1987年度ー89年度、東京都立大学文学部国文科非常勤講師。
1990年度、多摩美術大学美術学部非常勤講師。
1991年度から、多摩美術大学美術学部芸術学科に助教授として着任、1998年度に教授、2005年度から10年度まで芸術学科長、2006年度から20年度まで芸術人類学研究所員、2020年度で定年退職。
1998年秋から99年春にかけて、ベルリン自由大学東アジア研究所客員教授。
2005年2月から14年4月まで、財団法人子規庵保存会評議員。2014年4月から一般財団法人子規庵保存会理事となる。
2008年度から20年度まで、多摩美術大学評議員。
2008年度から北九州市文化大使。
2016から21年度まで、西日本工業大学客員教授。
2017から20年度まで、多摩美術大学図書館長。
2017年夏から国立フレンズ・シニアに入会。
2021年4月から多摩美術大学名誉教授。

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ver.1.0.0

1956年度 日の丸幼稚園
1957ー60年度 門司市立萩ヶ丘小学校
1961ー62年度 北九州市立[門司市立]大里柳小学校
1963ー65年度 福岡学芸大学[現・福岡教育大学]附属小倉中学校
1966年度ー68年度 福岡県立小倉高等学校
1969年度 明陵学館予備校
1970ー75年度 一橋大学社会学部
1970年度 美學校細密画教場
1970ー76年 一橋大学「一橋新聞」部
1976年ー クーパースタウン・ファウルズ・ボールクラブ[野球団ファウルズ](主将、監督、代表)
1976年4月ー7月 共同印刷株式会社
1978年5月ー1987年7月 株式会社河出書房新社編集部
1985年9月ー11月 アイオワ大学インターナショナル・ライティング・プログラム客員詩人
1987年度ー89年度 東京都立大学文学部国文科非常勤講師
1990年度 多摩美術大学美術学部非常勤講師
1991ー2020年度 多摩美術大学美術学部芸術学科(助教授、教授、芸術学科長、芸術人類学研究所員)
1998年ー99年 ベルリン自由大学東アジア研究所客員教授
2005年2月ー2014年4月 財団法人子規庵保存会評議員
2014年4月ー 一般財団法人子規庵保存会理事
2008ー20年度 多摩美術大学評議員
2008年度ー 北九州市文化大使
2016ー2021年度 西日本工業大学客員教授
2017ー20年度 多摩美術大学図書館長
2017年ー 国立フレンズ・シニア
2021年度ー 多摩美術大学名誉教授

ペルー国立図書館制作の『猫の客』朗読

www.youtube.com/watch

朗読箇所:『猫の客』第13章のすべて
朗読者:Ángela Delgado Valdivia

[AIR LANGUAGE──さらなる空中の本へ]

平出隆 講演
TAKASHI HIRAIDE_serial talk 2019
第9回 かまくらブックフェスタ
会場:由比ガ浜公会堂
NOVEMBER 3, 2019
14:30-16:00
入場料:1500円

同日開催10:00-13:30 入場無料
映像展示[air language program film 2019]
text and voice by takashi hiraide
based on the artists of «Language and Art» at Kawamura Memorial DIC Museum of Art
directed by satoshi sugitani

平出隆_書誌 2006

2006 / 平成18年
☆=著書収録済み

☆トポフィリ 「図書」1月号 岩波書店 1・1
踝とテラス 「現代詩手帖」1月号 思潮社 1・1
自分のいない世界の写真 「母の友」1月号 福音館書店 1・1
パウラ・モーダーゾーン=ベッカー──みずからを果実のごとく 「芸術新潮」1月号 新潮社 1・1
野へ── ゲルハルト・リヒター展から 「聖教新聞」 1・4
☆鳥を探しに 「小説推理」2月号 双葉社 2・1
☆抹香町にて 「図書」3月号 岩波書店 3・1
☆鳥を探しに 「小説推理」3月号 双葉社 3・1
☆ベルリン──凍れる音楽の首都で〔『ベルリンの瞬間』より〕 「東京カレンダー」4月号 アクセス・パブリッシング 4・1
☆先生の歩行 「図書」4月号 岩波書店 4・1
☆鳥を探しに 「小説推理」5月号 双葉社 5・1
リューゲン島まで 「青淵」5月号 渋沢栄一記念財団 5・1
☆荷風ヴァーサス長太郎 「図書」5月号 岩波書店 5・1
言語芸術における領域の問題(Symposia第八部門「多重化するジャンルの詩学」発表要旨) The 78th General Meeting of the English Literary Society of Japan(第78回大会資料) 日本英文学会 5・20-21
余韻と花火──ポリーニの記憶から 「The CD Club」5月号 ソニー・ミュージック・ダイレクト 5・–
☆鳥を探しに 「小説推理」6月号 双葉社 6・1
☆天使の関節 「図書」6月号 岩波書店 6・1
清岡卓行さんを悼む 「読売新聞」 6・7朝刊
〔多摩美術大学美術学部芸術学科──人間の可能性を探究する夢の総合大学がここから始まる〕(談話) 「YOZEMI JOURNAL」第544号 学校法人高宮学園 6・10
加納光於断章 「水声通信」6月号 水声社 5・20
☆わが旦過 「図書」7月号 岩波書店 7・1
清岡卓行さんを偲ぶ 「ユリイカ」7月号 青土社 7・1
清岡卓行さんを悼む 「現代詩手帖」7月号 思潮社 7・1
☆鳥を探しに 「小説推理」7月号 双葉社 7・1
野原と年齢 「えるふ」第15巻 財団法人ちゅうでん教育振興財団 7・10
無限と断片 「るしおる」第61号 書肆山田 7・25
分かれ道にあった「無限」 「週刊朝日」7月28日号 朝日新聞社 7・28
清岡さんを懐かしむ 「群像」8月号 講談社 8・1
☆鳥を探しに 「小説推理」8月号 双葉社 8・1
☆プシュケーの羽 「図書」8月号 岩波書店 8・1
子規庵 遺品読み解く試み 「読売新聞」 8・29朝刊
場所と欠片 「現代詩手帖」9月号 思潮社 9・1
☆鳥を探しに 「小説推理」9月号 双葉社 9・1
☆日は階段なり 「図書」9月号 岩波書店 9・1
☆鳥を探しに 「小説推理」10月号 双葉社 10・1
花嫁Ⅳ 鮎川信夫・大岡信・北川透編『戦後代表詩選 続 谷川俊太郎から伊藤比呂美』 思潮社 10・1
☆日記的瞬間 「図書」10月号 岩波書店 10・1
半島と廃墟と雲と 「雲のうえ」第1号 北九州市 10・25
ツェーレンドルフの樫 「るしおる」第62号 書肆山田 10・25
☆From For the Fighting Spirit of the Walnut (“14,” “16,” “21,” “22,” “24,” “36,” “71,” “82”) [translated by Sawako Nakayasu] The Literary Review Vol. 50, no. 1 Fairleigh Dickinson University Fall
☆鳥を探しに 「小説推理」11月号 双葉社 11・1
☆古代・種子・散文 「図書」11月号 岩波書店 11・1
☆鳥を探しに 「小説推理」12月号 双葉社 12・1
☆手のひらの迷宮 「図書」12月号 岩波書店 12・1

平出隆_書誌 2007

2007 / 平成19年
☆=著書収録済み

天文と雑纂 「現代詩手帖」1月号 思潮社 1・1
☆鳥を探しに 「小説推理」1月号 双葉社 1・1
vox barbara 「るしおる」第63号 書肆山田 1・25
☆鳥を探しに 「小説推理」2月号 双葉社 2・1
☆清らかな予言の織物 「図書」2月号 岩波書店 2・1
一茶という世俗 「週刊 藤沢周平の世界 14 朝日ビジュアルシリーズ」 朝日新聞社 2・25
☆鳥を探しに 「小説推理」3月号 双葉社 3・1
子規庵から始めて 「日本近代文學館」第216号 日本近代文学館 3・15
「詩を離れて詩を思考する──散文概念をめぐって」 「詩界」第250号 日本詩人クラブ 3・31
☆鳥を探しに 「小説推理」4月号 双葉社 4・1
ボールの精に愛されている イトヒロ・岡林みかん『草野球な人々』 オンブック 4・30
☆鳥を探しに 「小説推理」5月号 双葉社 5・1
☆鳥を探しに 「小説推理」7月号 双葉社 7・1
グラシンのことなど 「図書」7月号 岩波書店 7・1
鑓水や本ならぶ野の大傾斜 『つくる図書館をつくる──伊東豊雄と多摩美術大学の実験』 鹿島出版会 7・6
〔芸術学科長のことば〕「多摩美術大学 美術学部 芸術学科 2008」 多摩美術大学 7・7
くもりとくもりなき──玉城徹歌集『石榴が二つ』 「短歌新聞」7月号 短歌新聞社 7・10
☆鳥を探しに 「小説推理」8月号 双葉社 8・1
プリニウスの瓢箪 「ユリイカ〈特集:澁澤龍彥〉」8月号 青土社 8・1
稲妻と忘れ水(解説) 古井由吉『野川』 講談社文庫 8・10
☆雷滴 その研究 「現代詩手帖」9月号 思潮社 9・1
☆鳥を探しに 「小説推理」9月号 双葉社 9・1
☆雷滴 その研究 「星座 歌とことば」第41号 かまくら春秋社 9・1
☆胡桃の戦意のために(抄) From For the Fighting Spirit of the Walnut 〔対訳〕[translated by Sawako Nakayasu] Circumference: Poetry in Translation Volume 3, Issue 2 Circumference, Inc. Autumn
☆鳥を探しに 「小説推理」10月号 双葉社 10・1
☆鳥を探しに 「小説推理」11月号 双葉社 11・1
〔辰巳正明『詩の起源』評〕(「文芸21」部分 「朝日新聞」2000年8月3日夕刊より) 「リポート笠間」第48号 笠間書院 11・20
☆雷滴 その研究(抄) 「現代詩手帖」12月号 思潮社 12・1
平出隆が読む「一茶」 『藤沢周平のツボ 至福の読書案内』 朝日文庫 12・30

三巴の創造──大学・研究所・図書館のチャレンジ

多摩美術大学オープンキャンパス2019
トークセッション+ミニライブトークセッション+ミニライブ
多摩美術大学芸術人類学研究所+芸術学科+図書館 共催企画
図書館アーケードギャラリーでの展示「渦巻の大宇宙──ユーロ=アジア文明をつらぬく生命デザイン」の関連企画
日時:7月14日(日)14:00-16:00(13:30開場)
会場:多摩美術大学八王子キャンパス・レクチャーCホール
定員:先着100席(7月14日当日[13:00〜13:30]の間にトーク会場にて整理券配布)
出演:
建畠晢(詩人、美術評論家、多摩美術大学学長)
平出隆(詩人、多摩美術大学教授・図書館館長・芸術人類学研究所所員)
鶴岡真弓(芸術文明史家、多摩美術大学教授・芸術人類学研究所所長)
演奏:原田奈緒(ドラム・打楽器奏者)

大江健三郎が語る平出隆

Sep.16-18, 2005
Kenzaburo Oe introduced Takashi Hiraide to German readers just before TH’s poetry reading at «Sprachsalz» in Hall, Austria.

2005年9月16日から18日にかけて、オーストリアのハルで開催された文学祭 «Sprachsalz»。最終日の平出隆の朗読に際して、共に参加した大江健三郎はその詩と散文の特質について、ドイツ語圏の読者に語った。

《大江健三郎でございます。私は小説家でありまして、平出さんよりも30歳くらい年上でしょうかね、20年かそこいら年上なんです(注;実際には15歳の違い)。
日本ではですね、小説家と詩人のあいだにはあまり友人関係がないと思いますね。それはいいんですよ。しかし、その結果、詩のスタイルと小説のスタイルがお互いに影響をしあうことがありませんでした。ところが、平出さんは詩人ですが、彼は散文も書きます。私の考えでは詩の側から、詩の側から、散文の新しいスタイルを作ろうとしてきたのが平出さんです。
ですから、彼がこれから詩を読みますが、その多くは散文による詩の形をとっています。しかも散文でいながら、音楽があります。その点、ドイツの詩人、たとえばリルケのような詩人と、彼はつながっているんじゃないでしょうか。
彼の書く散文はですね、非常に透明で静かです。ここ(注;ドイツ語に訳された日本文学アンソロジーの本 ≪Nach Japan≫ )に、ドイツ・ベルリンでの生活を書いた散文がひとつ入っています(注;「この家」『ベルリンの瞬間』所収)。非常に透明で静かな文章です。注意深く読まないと、間違えて理解します。
ここにですね、「n」という頭文字の、或る存在が書かれているんです。そこで私は、先ほど挨拶しまして、大きい声で挨拶しまして、この「n」というのは彼の奥さんだろうか、それとも犬だろうか(笑)、といったんです。ところが、実際には猫でありました(笑)。
みなさん、注意して、猫か、犬か、それとも奥さんか(笑)、注意深く聴きながら、彼の朗読を楽しんでください。ダンケシェン。(拍手)》

Hay Festival in Cartagena, Colombia 2016

Takashi Hiraide participated in Hay Festival in Medellín and Cartagena, Colombia in January-February in 2016.
コロンビアのTV局「NTN24」による El Gato que venía del Cielo『猫の客』をめぐるインタヴューでは、「散文でありながら大きな意味では詩である仕事」「小さな壊れやすいもののもつ力」について語られた。

ヘブライ語版『猫の客』

出版社:Modan Publishing House / Keter Books
https://www.keter-books.co.il
刊行日:2017年8月1日
価格:16.23EUR 新

言語と美術──平出隆と美術家たち 展 Y-1 瀧口修造

2018年10月6日-2019年1月14日
DIC川村記念美術館

瀧口修造 ≪デカルコマニー≫ と平出隆 ≪via wwalnuts 叢書≫

(各部屋には二人の美術家が両壁面に。その中空を、平出隆の Printed Matter が縦断する。)

会場設計:青木淳
撮影:今井智己

言語と美術──平出隆と美術家たち 展 Y-4 奈良原一高

2018年10月6日-2019年1月14日
DIC川村記念美術館

奈良原一高《デュシャン 大ガラス》 (カラー)

平出隆詩集《AIR LANGUAGE PROGRAM 草稿》+奈良原一高《デュシャン 大ガラス》 (モノクローム)

(各部屋には二人の美術家が両壁面に。その中空を、平出隆の Printed Matter が縦断する。)

会場設計:青木淳
撮影:今井智己

言語と美術──平出隆と美術家たち 展 Y-4 岡崎和郎

2018年10月6日-2019年1月14日
DIC川村記念美術館

岡崎和郎《三つの心器》+河野道代「花・idea」「罅・impulsus」「瞑・lux」「識・sensus」「廂・motus」

平出隆詩集《AIR LANGUAGE PROGRAM 草稿》+奈良原一高写真

(各部屋には二人の美術家が両壁面に。その中空を、平出隆の Printed Matter が縦断する。
この部屋ではさらに、河野道代のテクストと被写体としてのマルセル・デュシャン《大ガラス》、リチャード・ハミルトン《眼科医の証人》が加わる。)

会場設計:青木淳
撮影:今井智己

言語と美術──平出隆と美術家たち 展 Y-1-ジョゼフ・コーネル

2018年10月6日-2019年1月14日
DIC川村記念美術館

ジョゼフ・コーネル ≪海ホテル(砂の泉)≫ と平出隆 ≪via wwalnuts≫ シリーズ

(各部屋には二人の美術家が両壁面に。その中空を、平出隆の Printed Matters が縦断する。)

会場設計:青木淳

言語と美術──平出隆と美術家たち 展 Y-3 ドナルド・エヴァンズ

2018年10月6日-2019年1月14日
DIC川村記念美術館

ドナルド・エヴァンズ《Achterdijk. 1964. Apple of Achterdijk. Lemon apple.》と平出隆 ≪private print postcard≫ (略称《ppripo》)

(各部屋には二人の美術家が両壁面に。その中空を、平出隆の Printed Matter が縦断する。)

会場設計:青木淳
撮影:今井智己

緑閃光 展 at 船橋西武コミュニティカレッジ

1988年8月27日ー9月18日
船橋西武コミュニティカレッジ, 千葉船橋

1987年刊の詩集『家の緑閃光』を踏まえた平出隆のオブジェ展。1988年5月23日から6月4日の上野 SPACE Niki での個展が、船橋西武コミュニティカレッジからの要請で再現されたもの。会期中の9月15日15時ー16時、会場で中西夏之と平出隆の公開対談が行なわれた。ここでの「緑白」をめぐる応答について、中西夏之はくりかえし回想したという。

言語と美術──平出隆と美術家たち 展 Y-3-河原温

2018年10月6日-2019年1月14日
DIC川村記念美術館

河原温 ≪TODAY≫ と平出隆 ≪private print postcard≫ シリーズ
(各部屋には二人の美術家が両壁面に。その中空を、平出隆の Printed Matter が縦断する。)

会場設計:青木淳
撮影:今井智己

緑閃光 展 at SPACE Niki

1988年5月23日-6月4日
SPACE Niki, 東京上野

1987年刊の詩集『家の緑閃光』を踏まえた平出隆のオブジェ展。詩友山口哲夫の死と重なった。企画者はSPACE Niki の企画協力をしていて、雑誌「is」連載中の「ドナルド・エヴァンズ への架空の通信」に注目していた谷川晃一。

(この個展は、1988年8月27日から9月18日まで、船橋西武コミュニティカレッジで巡回展が開催された。)

《言語と美術──平出隆と美術家たち》展

会期:2018年10月6日(土)~2019年1月14日(月・祝) (開館81日間)
会場:DIC川村記念美術館 110・202・203展示室
主催:DIC株式会社
後援(予定):千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会

河原温、ドナルド・エヴァンズ
加納光於、中西夏之
ジョゼフ・コーネル、瀧口修造
岡崎和郎+河野道代
奈良原一高+平出隆
若林奮、ハミルトン+デュシャン
アルマンド、ジョゼ・コルティ
モーリス・ブランショ、エミリー・ディキンソン

平出隆 ≪AIR LANGUAGE PROGRAM 草稿≫ ≪via wwalnuts≫ ≪private print postcard≫ ほか

会場構成:青木淳/テキスト:平出隆+澤直哉+三松幸雄/エディトリアル:須山悠里

《平出隆と美術家たち》──朗読とギター演奏 by Takashi & Goro

11月24日(土)DIC川村記念美術館
『AIR LANGUAGE PROGRAM 草稿』全篇が朗読されるなど、展覧会自体の核心を示す一夕とされた。

◉DIC川村記念美術館広報から
《言語と美術──平出隆と美術家たち》展イベント
朗読とギター演奏

平出隆 × 伊藤ゴロー (作曲家、ギタリスト)
11月24日(土)17:30開場、17:45開演(19:30終演予定)
要予約10/26(金)受付開始|定員100名
一般3,800円、友の会3,300円(当日入館料込み)

本展の監修者/出品作家の詩人・平出隆が、李禹煥の絵画を背景に本展関連の美術家たちについて語りながら、詩や小説やエッセイの朗読をします。詩人のことばに音楽を添えるのは日本を代表するボサノヴァ・ギタリストで、平出へのCDデザイン依頼をきっかけに親交を重ねてきた伊藤ゴロー。ことば・絵画・音楽がひとつの空間で重なる特別な時間をお届けします。

【プログラム】
<第1部>
ジョゼフ・コーネル:瀧口修造からコーネルへ捧げられた詩
加納光於:『猫の客』から
中西夏之:『家の緑閃光』から
河原温:『遊歩のグラフィスム』から

<第2部>
李禹煥:李禹煥の詩
ドナルド・エヴァンズ :『葉書でドナルド・エヴァンズに』から
アルマンド:『ベルリンの瞬間』から
岡崎和郎:『AIR LANGUAGE PROGRAM 草稿』から
奈良原一高+マルセル・デュシャン :『AIR LANGUAGE PROGRAM 草稿』から
若林奮:「丘のくるみへ」ほか

(写真:DIC川村記念美術館)

|ご予約方法|

10月26日(金)10:00よりEメールにて先着順に承ります。
代金お振込みについて返信メールにてご案内します。

宛先: ticket@kawamura-museum.com(DIC川村記念美術館 広報)
件名: 11月24日「詩の音読とギター演奏」予約希望
本文: 以下をご記入ください
1) 氏名(ふりがな)※同伴者4名様まで連名ご記入にて承ります。
2) 電話番号
3) 郵便番号と住所 ※チケット送付時に必要です。
4) 交通手段[お選び下さい:お車/美術館送迎バス]

・携帯電話のメールアドレスをご利用の方は、お申し込み前に@kawamura-museum.comのドメインからメール受信できるよう設定しておいてください。
・お申し込み後、5日を過ぎても担当者から返信がない場合は、メール不着の可能性がありますので、電話[043-498-2672]でお問い合わせください。

《言語と美術──平出隆と美術家たち》展イベント

private print postcard_survey_18.10.24

平出隆の葉書の贈りものシリーズ
999種類各7枚限定発信
exhibited at
[16TRT]:TAKASHI HIRAIDE_AIRPOST_POETRY(トロント国際作家祭/国際交流基金トロント日本文化センター)Oct.4-Nov.5,2016
[17KMK]:TH_AIRPOST 2017 [葉書の箱/叢書の箱](かまくらブックフェスタ/由比ガ浜公会堂)Oct.8,2017
[18VKL]:TAKASHI HIRAIDE «AIRPOST POETRY 2018» (ヴェストフォッスン・クンストラボラトリウム)Aug.18-Aug.24,2018
受信者から一時的に回収され、展示された葉書は、展示ののち、ふたたび受信者=所有者の許に贈り戻される。

82/999 issued at 2018.8.5

series code:
[by-name]
theme:
lit.relevant:
photo/year:
addressee:
limited #/7, date of posting

hand:handwriting

試作版; [ヴェニスの波]
photo/year:Takashi Hiraide/1999
K.Narahara (hand)(from Venice)
OMURO MUSEUM (hand)(from Venice)
T.Hiraide (hand)(from Venice)
R.Shibusawa (hand)(from Venice)

code:TH_PPP-001-z
[若き長太郎]
theme:Chotaro KAWASAKI
lit.relevant:『遊歩のグラフィスム』Graphics of Frânerie
photo/year:
addressee:
E.Iwanaga #2 Sep.14,2016,
J.Inoue #3 Oct.3,2017

code:TH_PPP-002-z
[小屋を出る長太郎]
theme:Chotaro KAWASAKI
lit.relevant:『遊歩のグラフィスム』Graphics of Frânerie
photo/year:
addressee:
H.Saito #3 Apr.2,2017

code:TH_PPP-003-z
[哲学者長太郎]
theme:Chotaro KAWASAKI
lit.relevant:『遊歩のグラフィスム』Graphics of Frânerie
photo/year:
addressee:
K.Scullin
OMURO PRIVATE MUSEUM #3 Apr.2,2017
M.Toerring #4 Aug.1, 2018

code:TH_PPP-004-z
[小屋と舟]
theme:Chotaro KAWASAKI
lit.relevant:『遊歩のグラフィスム』Graphics of Frânerie
photo/year:
addressee:
J.Aoki #2 Apr.2,2017
C.Kono #3 Sep.26,2016

code:TH_PPP-005-z
[出入口]
theme:
lit.relevant:『猫の客』The Guest Cat
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
C.Kono #2 Sep.14,2016
K.Miyaura #3 Oct.3,2017

code:TH_PPP-006-z
[名刺箱]
theme:gridlike
lit.relevant:『遊歩のグラフィスム』Graphics of Frânerie
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
E.Iwanaga #2 Sep.26,2016

code:TH_PPP-007-z
[階段の]
theme:
lit.relevant:『猫の客』The Guest Cat
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
M.K #1
C.Kono #2 Aug.29,2016
S. Fuke #4 Feb.18, 2022

code:TH_PPP-008-z
[膝上の]
theme:
lit.relevant:『猫の客』The Guest Cat
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
E.Iwanaga #2 Sep.27,2016

code:TH_PPP-009-z
[ヴェニスの波]
theme:Franz KAFKA
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』Moments in Berlin
photo/year:Takashi Hiraide/1999
N.Yamamoto #1 Sep.29,2017

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[ザントヴィルトのロビー]
theme:Franz KAFKA
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』Moments in Berlin
photo/year:Takashi Hiraide/1999
addressee:
C.Kono #2 Aug.19,2016
Y.Inoue #3 Oct.3,2017
T.van Bau Harbakk #4 Aug.3,2018

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[サイコロのある防波堤]
theme:
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1988
addressee:
C.Kono #2 Sep.11,2016
R.Christiansen #3 Aug.4,2018 [“Where is his gravestone?”]

code:TH_PPP-012-z
[西ベルリンの緊急車]
theme:
photo by Takashi Hiraide
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1988
addressee:
E.Iwanaga #2 Sep.11,2016
S.B.Vatne #1 Aug.4,2018

code:TH_PPP-013-z
[緑閃光の前]
theme:
photo by Takashi Hiraide
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1988
addressee:
M.Nakano #1 Sep.29,2017

code:TH_PPP-014-z
[顔・西ベルリン]
theme:
『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1988
addressee:
H.Izumi #1 Sep.26,2017
M.Kawano #3 Jul.31, 2018

code:TH_PPP-015-z
[DEとランディ島]
theme:
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1988
photo/year:Unkown
collage/year:Takashi Hiraide/
C.Kono #2 Sep.12,2016

code:TH_PPP-016-z
[ポルボウ、日の出]
theme:
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』Moments in Berlin
photo/year:Takashi Hiraide/1988
addressee:
Y.Suyama #2 Sep.30,2017
M.Høvring #3 Aug.9,2018

code:TH_PPP-017-z
[ブランデンブルク門]
theme:
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』Moments in Berlin
photo/year:Takashi Hiraide/1988
addressee:
T.Aoyagi
N.Sawa #2 Sep.30,2017

code:TH_PPP-018-z
[野焼き]
theme:
lit.relevant:『伊良子清白』Seihaku Irako
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
T.Aoyagi
S.Yokota #2 Sep.30,2017
S.B.Vatne #3 Aug.5,2018 [Kawa koete keburi no ono ni ]

code:TH_PPP-019-z
[雑草階段]
theme:
『伊良子清白』Seihaku Irako
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
K.Scullin [“Yusu toihu wo sugu.
Yagatewa Komobuchi ni ikanmu tote nari.”]
Y.Kazuno #2 Sep.29,2017
R.Christiansen #3 Aug.6,2018 [Kaidan wo kusa noboriyuku atsusa kana]

code:TH_PPP-020-z
[土俵]
theme:
lit.relevant:『伊良子清白』Seihaku Irako
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
C.Kono #2 Sep.19,2016

code:TH_PPP-021-z
[ブニュエル風]
lit.relevant:『伊良子清白』Seihaku Irako
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
E.Iwanaga #2 Sep.19,2016
M.Viscum #3 Aug.13,2018[Like in a Luis Buñuel film.]

code:TH_PPP-022-z
[窟]
theme:
lit.relevant:『伊良子清白』Seihaku Irako
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
T.Aoyagi
E.Ueda #2
Y.Ueno #3 Oct.3,2017

code:TH_PPP-023-z
[ポルボウ、階段下から]
theme:
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』Moments in Berlin
photo/year:Takashi Hiraide/1999
addressee:
T.Aoyagi
A.Kaneko #3 Oct.2,2017

code:TH_PPP-024-z
[白鳥]
theme:
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』Moments in Berlin
photo/year:Takashi Hiraide/1988
addressee:
M.Kawano #1
K.Scullin
M.Nakatani #2 Sep.26,2017

code:TH_PPP-025-z
[ジーゲスゾイレ]
theme:
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』Moments in Berlin
photo/year:Takashi Hiraide/1988
addressee:
C.Kono #2 Sep.26,2016

code:TH_PPP-026-z
[水遊び]
theme:
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』Moments in Berlin
photo/year:Takashi Hiraide/1998
addressee:
K.Scullin
J.Khori #2 Sep.29,2017
C.Narum #3 Jul.30,2018

code:TH_PPP-027-z
[クーパースタウン]
theme:
lit.relevant:『白球礼讃』In Praise of White Ball
photo/year:Takashi Hiraide/1985
addressee:
E.Iwanaga #2 Sep.28,2016
A.Soda #3 Oct.24,2018

code:TH_PPP-028-z
[東京ドーム]
theme:
lit.relevant:『白球礼讃』In Praise of White Ball
photo/year:Unknown/1989
addressee:
C.Kono #2 Sep.27,2016
Valenzuela #3 Aug.9,2018

code:TH_PPP-029-z
[新原町・背中]
theme:
lit.relevant:『白球礼讃』In Praise of White Ball
photo/year:Koichi Hiraide/
addressee:
E.Iwanaga #2 Oct.3,2016
S.B.Vatne #3 Aug.13,2018

code:TH_PPP-030-z
[永黒の内野手]
theme:
lit.relevant:『白球礼讃』In Praise of White Ball
photo/year:Koichi Hiraide/
addressee:
T.Hiraide
T.Aoyagi
S.Yamagami #2 Oct.2,2017
M.Toerring #4 Aug.1 2018

code:TH_PPP-031-z; [遊子、蒋渕]
theme:
lit.relevant:『伊良子清白』Seihaku Irako
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
K.Scullin
T.Maeda #3 Oct.2,2017

code:TH_PPP-032-z
[DE切手ドミノ]
theme:
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/2016
addressee:
C.Kono #2 Oct.22,2016
S.B.Vatne #3 Aug.14,20

code:TH_PPP-033-z
[コーストスターライト号からの電気]
theme:
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1986
addressee:
E.Iwanaga #2 Sep.11,2016

code:TH_PPP-034-z
[ポルボウ、階段上から]
theme:
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』Moments in Berlin
photo/year:Takashi Hiraide/1999
addressee:
C.Kono #2 Oct.22,2016
R.Christiansen #3 Aug.9,2018

code:TH_PPP-035-z
[新原町の捕手]
theme:BASEBALL
lit.relevant:『白球礼讃』In Praise of White Ball
photo/year:Koichi Hiraide/
addressee:
T.Aoyagi
M.Høvring #3 Aug.6,2018 [I was a cat-cher, when I was
3 years old.]

code:TH_PPP-036-z
[ブランコ]
theme:
lit.relevant:『私のティーアガルテン行』
photo/year:Koichi Hiraide/
addressee:
K.Hiraide
K.Scullin
T.Hiraide

code:TH_PPP-037-z
[ハートトンボ]
theme:Chibi
lit.relevant:『猫の客』The Guest Cat
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
E.Iwanaga #2 Oct.23,2016

code:TH_PPP-038-z
[手と手]
theme:
lit.relevant:『猫の客』The Guest Cat
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
T.Aoyagi
H.Kosaka #2 Oct.2,2017
M.Høvring #1 Aug.4,2018

code:TH_PPP-039-z
[塀の上のチビ]
theme:
lit.relevant:『猫の客』The Guest Cat
photo/year:Takashi Hiraide/
addressee:
T.Hiraide #1

code:TH_PPP-046-z
[ベルリン、ポスター]
theme:BERLIN
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』Moments in Berlin
photo/year:Takashi Hiraide/1998
addressee:
G.Ito #2 Sep.26,2017
S.H.STOKKEN #3 Aug.7.2018 [In the Shape of an Abandoned Cloud]

code:TH_PPP-051-z
[via wwalnuts と手]
theme:BOOK
lit.relevant:『via wwalnuts 叢書』via wwalnuts
photo/year:Hiroe Koshiba/2010
addressee:
I.Engelstad #2 Aug.1,2018

code:TH_PPP-052-z
[除夜]
theme:TAKASHI HIRAIDE
lit.relevant:『私のティーアガルテン行』Tiergarten, Mein Labyrinth
photo/year:Takashi Hiraide/2018
addressee:
I.Engelstad #2 Jul.30,2018

code:TH_PPP-053-z
[リヒターと私]
theme:Gerhard RICHTER
lit.relevant:『私のティーアガルテン行』Tiergarten, Mein Labyrinth
photo/year:Tatsuro Hirose(Shinchosha)/2005
addressee:
L.T.Kristiansen,#2 Aug.3,2018

code:TH_PPP-054-z
[黒本君と私]
theme:
lit.relevant:『私のティーアガルテン行』Tiergarten, Mein Labyrinth
photo/year:Tamotsu Yamamoto/1962
addressee:
T.Hiraide #1 Jul.31,2018

code:TH_PPP-056-z
[表紙の義経]
theme:
lit.relevant:『私のティーアガルテン行』Tiergarten, Mein Labyrinth
photo/year:Takashi Hiraide/2018
addressee:
C.Narum #2 Aug.1,2018
H.Shaw #3 Aug.13,2018

code:TH_PPP-057-z
[八艘飛び]
theme:
lit.relevant:『私のティーアガルテン行』Tiergarten, Mein Labyrinth
photo/year:Takashi Hiraide/2018
addressee:
M.Viscum #2 Aug.3,2018

code:TH_PPP-061-z
[リーマンの肖像]
theme:MATHEMATICS
lit.relevant:『私のティーアガルテン行』Tiergarten, Mein Labyrinth
photo/year:Takashi Hiraide/2018
addressee:
L.T.Kristiansen #3 Aug.3,2018

code:TH_PPP-065-z
[鴨跖草]
theme:Tanesaku HIRAIDE
lit.relevant:『私のティーアガルテン行』Tiergarten, Mein Labyrinth
photo/year:Takashi Hiraide/2018
addressee:
M.Høvring #2 Aug.3,2018

code:TH_PPP-082-z
[落したシッポ]
theme:BOOK
lit.relevant:『私のティーアガルテン行』Tiergarten, Mein Labyrinth
photo/year:Takashi Hiraide/2016
addressee:
I.Kaminka #2 Aug.2,2018

code:TH_PPP-083-z
[署名と落款]
theme:Tanesaku HIRAIDE
lit.relevant:『私のティーアガルテン行』Tiergarten, Mein Labyrinth
photo/year:Takashi Hiraide/2018
addressee:
R.Christiansen #2 Aug.3,2018

code:TH_PPP-085-z
[ボルティモアの鳥]
theme:Donald EVANS
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1986
addressee:
Y.Inoue #2 Sep.24,2018

code:TH_PPP-086-z
[ボルティモアのビル]
theme:Donald EVANS
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1986
addressee:
J.Aoki #2 Sep.24,2018

code:TH_PPP-087-z
[ツォーの花]
theme:Donald EVANS
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1988
addressee:
A.Ishihara #2 Sep.22,2018

code:TH_PPP-088-z
[LAの椰子]
theme:Donald EVANS
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1986
addressee:
A.Ishihara #2 Sep.22,2018

code:TH_PPP-089-z
[アリゾナの灯]
theme:Donald EVANS
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1986
addressee:
J.Khori #2 Sep.20,2018

code:TH_PPP-090-z
[大波]
theme:Donald EVANS
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1986
addressee:
M.Igata #2 Sep.20,2018

code:TH_PPP-092-z
[サンフランシスコの橋]
theme:Donald EVANS
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1986
addressee:
A. Ishihara #2 Sep.22,2018

code:TH_PPP-093-z
[サンフランシスコの橋]
theme:Donald EVANS
lit.relevant:『葉書でドナルド・エヴァンズに』Postcards to Donald Evans
photo/year:Takashi Hiraide/1986
addressee:
Y. Suyama #2 Sep.19,2018

*

Jul.30
Ingeri,Catherine,
Aug.1
Ingeri,Catherine,Ika,Magne,
Aug.2
Ika,Magne,
Aug.3
Mona,Rune,Lars-Andrea,Morten,Thomas,
Aug.4
Mona,Rune,
Aug.6
Mona,Rune,
Aug.7
Siv,Siv,Sunniva,
Aug.9
Mona,Rune,
Aug.13
Hedda,Lars-Andreas,Morten,Siv,
Aug.14
Siv,
Sep.19
N.Sawa
Y.Suyama
Y.Omuro
J.Aoki
Y.Mitsumatsu
Y.Mitsumatsu
Sep.20
K.Miyaura
S.Nanamiya
A.Ishihara
J.Khori
M.Matsubara
H.Koshiba
H.Izumi
Sep.21
T.Kabayama
T.Kabayama
Sep.22
A.Ishihara
A.Ishihara

– – – – – – – – – – –
[data under construction]

[空中の本へ]

平出隆 講演 at かまくらブックフェスタ2017

[空中の本へ]
10月8日(日曜)由比ガ浜公会堂
14:30-16:00
由比ガ浜公会堂
入場料1000円(定員50名)
申込先:kamakura@minatonohito.jp

「郵便」という形に託される手紙のような本のシリーズ《via wwalnuts叢書》。創刊後も、国内外各地での展示や講演や研究会によって、絶えず新しい模索と共にあった。とくに2016年10月のトロント国際作家祭での展示《TAKASHI HIRAIDE_AIRPOST POETRY 展 BOOK DESIGN FOR ONE FROM ONE》は、自身の造本活動を集成し、新たな方向として「空中出版」の実践へと舵を切ったものだった。では、「空中の本」という理念とは。「ねじれ」「回旋」「翻転」という概念を導入して、新しい書物論が提示される。

[葉書の箱/叢書の箱] TH_AIRPOST 2017

平出隆 展 at かまくらブックフェスタ2017

[葉書の箱/叢書の箱]TH_AIRPOST 2017
10月8日(日曜)由比ガ浜公会堂
11:00-13:30・16:00-17:00
由比ガ浜公会堂
入場無料

そのブックデザインは、装幀の美を競うのではなく、本そのものの新しいあり方を探究し、提案している。《private print postcard シリーズ》 は偏愛する写真を机辺から選び、オリジナルの葉書フォーマットに自身の手で印刷し、章句を添えて親しい人に贈るもの。各7部限定。すべての写真は、自著の本文テクストに対して「ねじれの位置」にある「脚注」として扱われている。これは平出隆の写真展シリーズ《FOOTNOTE PHOTOS 展》の第5回目でもある。

本と手紙の闘い——ことば・郵便・アート 3

書物論研究講座《本をつくる・歴史をつくる III》
「ことば・郵便・アート」第3回
講師:前田年昭・平出隆
ゲスト講師:郡淳一郎

2017年1月21日(土)13時-16時
四谷ひろばB館3階ライブラリー(東京都新宿区四谷4-20)
主催:多摩美術大学生涯学習センター
共催:多摩美術大学芸術人類学研究所+芸術学科書物設計ゼミ
協力:crystal cage college+333discs

photo:Takewaki of rengoDMS, Sep.5,2015

crystal parcel

This refers to a method where a literary work is written and designed by the author, then personally wrapped in a transparent material and sent to the reader. It is simply mailed as printed matter through the regular post, but the contents of this package were created by hand. The creative endeavour of writing, book design, package design, arrangement of address stickers and postage stamps (even sticking them on the package by hand) is all done by the writer himself, making for a singular package. The limited copies are then delivered to the readers.

TH_AIRPOST=
via wwalnuts
+only-box
+private print postcard
+crystal parcel
crystal parcel_STORE

作家自身が自装の自著を透明な資材で梱包して読者へ送る方法を指す。通常の郵便のPostal Parcel をPrinted Matter 扱いで送付するものだが、内容物の著述から装幀、梱包デザイン、宛名シール・切手の配置、貼付まで、すべて著者自身の手によって作業されるという一点だけの梱包物。数少ない部数が、希望する読者に届けられる。

private print postcard 006-z

code: TH_PPP-006-z
theme: gridlike
lit.relevant:『遊歩のグラフィスム』 Graphics of Flânerie
photo/year: Takashi Hiraide/2007
limited: 7

dp3m0802

addressee: E.Iwanaga

code:
001-999=sequential number by photo
-z=photo without graphic elements. not for sale. [postal]
-a,b,c,=photo with graphic elements. for sale. [pure]

code:
001-999=写真別通し番号
-z=写真面に文字要素なし/非売品
-a,b,c,=写真面に文字要素あり/販売対象/無垢版

only-box «Lonely Eel»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #111
type: Jean-Luc
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

private print postcard 003-z

code: TH_PPP-003-z
theme: Chotaro KAWASAKI
lit.relevant:『遊歩のグラフィスム』 Graphics of Flânerie
photo/year: Unknown/1955
limited: 7

dp3m0791

addressee: K.Scullin #2
OMURO PRIVATE MUSEUM #3 Apr. 2, 2017

code:
001-999=sequential number by photo
-z=photo without graphic elements. not for sale. [postal]
-a,b,c,=photo with graphic elements. for sale. [pure]

code:
001-999=写真別通し番号
-z=写真面に文字要素なし/非売品
-a,b,c,=写真面に文字要素あり/販売対象/無垢版

only-box «Lonely Scombroid»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #111
type: Jean-Luc
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

Reading Takashi Hiraide──Anthony Barnett

Reading Takashi Hiraide
Anthony Barnett
Tears in the Fence Festival 2014 にて、イギリスの詩人 Anthony Barnett が、英訳本で平出隆を、『猫の客』『胡桃の戦意のために』『葉書でドナルド・エヴァンズに』の順に発見していった流れについて語り、数節を朗読。

released to YouTube on Apr.17.2015

only-box «Vegetables & Fruits»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #111
type: Jean-Luc
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

only-box «Fruits & Vegetables»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #92
type: Garamond
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

only-box «Homage to Sweetfish»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #92
type: Garamond
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

private print postcard 030-z

code: TH_PPP-030-z
theme: BASEBALL
lit.relevant:『白球礼讃』 In Praise of White Balls
photo/year: Koichi Hiraide/1960
limited: 7

dp3m0897

addressee: T.Aoyagi

code:
001-999=sequential number by photo
-z=photo without graphic elements. not for sale. [postal]
-a,b,c,=photo with graphic elements. for sale. [pure]

code:
001-999=写真別通し番号
-z=写真面に文字要素なし/非売品
-a,b,c,=写真面に文字要素あり/販売対象/無垢版

白を追う──菊地信義

白を追う
菊地信義

── 平出隆の装幀『伊良子清白全集』(岩波書店)への菊地信義による批評文。2016年秋、«TAKASHI HIRAIDE—-AIRPOST POETRY» 展(国際交流基金トロント日本文化センター)で展示。

白を基調とした装幀が書店に溢れているが、これほど大胆かつ繊細に白をあやなした装幀をついぞ見たことがない。

1_dp3m0722

白という色の印象におもねることなく、白という色の見え方を巧妙に巧んだ装幀。函から表紙、見返しから扉へ、その白を追う。

2_dp3m0678

函は麦藁の繊維の細片を漉き込んだラフな風合いの紙張り。全面明るい灰色でベタ刷り。

3_dp3m0679

タイトルは光の角度で金とも銀とも取れる(色を感じさせない)メタリックの箔押し。

5_dp3m0682

それにルビのように添えた欧文は白の箔。ラフな紙へ圧をきかせた押しで、文字から箔がはみ出し、滲んだ白。

6_dp3m0683

その下へカット風にあしらわれた船舶のスクリューとおぼしき写真。灰色の地へ黒の抜き合わせ。スクリューのハイライト部分が微妙な白みをかもし出す。

7_dp3m0685

背は平と同じタイトル、下に巻数と篇名が黒で記されているのだが、その間を仕切る細く短い横罫が白抜き。そこにだけ生かされた紙の白。それは同時に閉じ込められてある紙の白をイメージさせもする。

8_dp3m0688

函に付された帯は青黒い紙に文字がオペークインクのくぐもった白。

9_dp3m0691

そんな異なる白の間合いに逸(はぐ)れた心を函から覗く本の白い背が惹き付ける。

10_dp3m0692

継ぎ表紙の背が微細な革しぼ感の純白のクロス。

11_dp3m0695

タイトルと巻数字だけがメタリック箔、他のすべての文字は空押し。滲んだ白も、くぐもった白も失せ、クロスのあっけらかんとした白が強調される。

12_dp3m0701

13_dp3m0927

表紙(平は紗のような布で1巻は青、2巻が茶)を開くと、見返しは縦に細かな毛布目の走るファンシーペーパー、

14_dp3m0703

色はクロスと同じ純白。

15_dp3m0705

函や帯の屈折した白の有り様を無化するような白の放逸。

16_dp3m0706

扉から口絵へ、上質紙や塗工紙と紙質や触感は変わっても変わらぬ白。

17_dp3m0707

追った白に追われるように目が留まったのは、詩歌篇とだけ記されたクリーム色の本文一頁目。

20_dp3m0713

八百頁の束を崖の際から大海を見る、そんな思いで見つめたものだ。

21_dp3m0719

船影は見えぬが近づく音がある。

 

『装幀思案』(角川学芸出版 2009年刊)より
©Nobuyoshi Kikuchi

Chasing the Tones of White ── Nobuyoshi Kikuchi

Chasing the Tones of White
by Nobuyoshi Kikuchi

—review by a prominent book designer of Japan for Takashi Hiraide’s book-design of Irako Seihaku Gesammelte Werke (Iwanami Shoten) 
as an exhibit at the exhibition «TAKASHI HIRAIDE—-AIRPOST POETRY» at The Japan Foundation Toronto in the autumn of 2016

Of all the book designs based on white colour tones seen at bookstores, I have never seen a book design where white tones are used as boldly and delicately as this.

1_dp3m0722

This design doesn’t pander to the general impressions of white – instead, it cleverly exploits the ways white tones are perceived by us. Opening this book is like chasing the different tones of white from the box to the cover to the flyleaf to the first title page.

2_dp3m0678

The box is covered with rough-textured paper, into which flecks of straw fibre are mixed. The entire surface is printed with a solid coat of bright gray ink.

3_dp3m0679

The title is foil stamping, which can look like gold or silver – you don’t feel the presence of colour – depending on the angle of the light.

5_dp3m0682

The German text is white foil stamping, placed to the side as if it indicated the reading of the Japanese title. The white foil, imprinted onto the rough-textured paper, bleeds off the edges of the letters, making for a slightly blurred white tone.

6_dp3m0683

Under that lies a clipart-like photo that looks like a ship propeller – a black knockout on a background of gray. The highlights on the propeller create a subtle white.

7_dp3m0685

On the spine, the same title, volume number, and title of the compilation from the front panel are printed in black, and between the volume number and the compilation title is a thin and short white line, which is the original colour of the paper used. It is the only place where the colour of the paper comes to life. This, at the same time, evokes an image of the colour of white paper that is confined.

8_dp3m0688

The obi, or the strip of paper wrapped around the box, is of bluish black paper on which letters are printed in a muted white tone, using opaque ink.

9_dp3m0691

And when your mind is at a loss among all the different whites, the white spine of the book within the box catches your attention.

10_dp3m0692

The overrun spine is of pure white cloth, which has a feel of wrinkled delicate leather.

11_dp3m0695

Metallic foil is used only for the title and the volume number and all other letters are blind-embossed. The bleeding white and the muted white fade away, and the blunt white of the cloth is emphasized.

12_dp3m0701

13_dp3m0927

When you open the book cover (of cloth-like gauze; the first volume is blue and the second volume is brown), you find the end sheet, which uses special paper with thin vertical felt marks.

14_dp3m0703

The colour is also pure white like the cloth.

15_dp3m0705

This self-assertion of white seems to nullify the previous distorted whites of the box and the strip.

16_dp3m0706

From the first title page to the frontispiece, the same white continues unchanged while the quality and texture of the paper changes with the type of paper, such as wood-free paper and pigment-coated paper.

17_dp3m0707

I’ve been chasing whites – but I now feel chased by them as I lay my eyes on the creamy white of the first page, which only says Poems.

20_dp3m0713

I gaze at the bulk of the next 800 pages as if I were seeing the ocean from the edge of a cliff.

21_dp3m0719

Although I have yet to see the ship, I hear the sound of it approaching.

from Sotei-Shian, Kadokawa-gakugei Shuppan, 2009
©Nobuyoshi Kikuchi

bio-bibliography.en, 2007

Takashi HIRAIDE was born in Moji, Kitakyushu-shi, on the south side of the Kanmon channel, Fukuoka Prefecture, in 1950.
While a student at Hitotsubashi University in Tokyo, he published The Bride Poems, a series of poems (April 1972), as well as a fundamental criticism of the current state of contemporary poetry (August 1972), in the famous poetry magazine Eureka. Just after graduation, he published his first collection of poems, The Inn (1976), a book which inspired a strong response from the readers of the 1970s, a sequence that began his career as one of the leading poets of Japan’s post-war generation.
In 1978, Hiraide gained employment as an editor at the old literary magazine Bungei at Kawadeshobo-shinsha. During this time, he continued to further develop his work in poetry and poetics. He was later awarded the Education Minister’s Art Encouragement Prize for Freshman for his second book of poems, For the Fighting Spirit of the Walnut (1982).
Portraits of a Young Osteopath (1984) is his third book of poems, in which he incorporated a new method for introducing descriptions of natural science in poetry.
In 1985, he spent three months at the University of Iowa as a poet in residence for the International Writing Program. In 1987, he quit Kawadeshobo-shinsha and published Green Ray in My House, in a complex style of free verse, prose poem, and novel.
In 1990 he began teaching at Tama Art University, where he is now a professor of Poetics and Art Science as well as a core member of the new Institute for Art Anthropology.
In the past seventeen years, he has published, in addition to contemporary poetry, books of various genres and forms, including a book of ambiguous genre, which borders between poetry and essay (Notes for My Left-hand Diary, 1993; winner of Yomiuri Literary Award), a poetic book of letters addressed to a dead artist (Postcards to Donald Evans, 2001), a serial collection of traditional tanka and diary (One Hundred and Eleven Tankas to Mourn My Father, 2000), a novel of autobiography and surrealism (A Guest Cat, 2001; winner of Kiyama Shohei Literary Award), and several books of essays on art, travel and sports. In particular, Poetics of Baseball (1989) is not merely a book about the sport, but also uses the analogy of baseball to write about poetics itself.
In 1998 and 1999, Hiraide was a visiting scholar at the Berlin Free University, a year-long experience which produced his travelogue, The Berlin Moment (2002), following the traces of Franz Kafka, Walter Benjamin and Paul Celan, for which he was awarded The Travel Writing Award.
He has also brought forth two volumes of work by Irako Seihaku (2003), which serve as not only a biography about the reclusive and prominent Japanese poet of the old Meiji-era, but also a critique on major problems of modern Japanese poetry, as well as a unique novel employing a special narration system reliving the unknown diary of the forgotten poet. This work has received the Minister of Education’s Art Encouragement Prize and the Toson Shimazaki Memorial Award from Rekitei.
In addition, he has edited two large volumes of the Complete Works of Irako Seihaku (2003), after extensive research on the writings and life of the poet.
Hiraide sometimes works with book design for small poetry magazines and literary books such as The Complete Works of Irako Seihaku as well as his own Irako Seihaku, which received The Minister of Economy & Industry’s Prize, Book Design Concours in 2004.
He has written many articles of poetry criticism for the Kyodo News from 1985-1986, for the Mainichi Newspaper from 1987-1990, and for the Asahi Newspaper from 2000-2002. He has published four books of poetics, Future of Shipwreck (1982), At the Tip of Attack (1985), Doubt about Light (1992), Multiple-Way Street (2004)
In September of 2005, Hiraide was invited to Sprachsalz, the international literary festival in Hall, south Tirol of Austria, as a “godson” to Kenzaburo Oe, the Japanese Nobel Prize-winning novelist. Oe, who was a special guest for the festival, highly praised Hiraide’s writings for providing a new direction for prose within the field of poetry.
On a similar note, William Blake’s Bat (2004) is a book of short essays on his ordinary life about which the novelist  Natsuki Ikezawa wrote, “I would like to evade calling these writings essays or stray notes or short pieces. It’s very beautiful, but readers cannot see where the contrivances for the beauty of these writings are. It’s perhaps concerned in his way of life, at least with his way of living.”
Hiraide is also the author of several books corresponding with outstanding artists, including Donald Evans along with On Kawara and Mitsuo Kano. He gave a lecture at the On Kawara exhibition at Kunstverein in Koeln in September of 1995. The lecture was translated into German and published as a text of On Kawara Erscheinen-Verschewinden (On Kawara Appearance-Disappearance) (Maly Verlag, Koeln, Germany, 1997). Mitsuo Kano has made a printed work called Serpentinata in colour intaglio, inspired by a critical poem by Hiraide. The work comes in its own box, including a print of the poem.
There are three complete books of Hiraide’s work in translation, Postcards to Donald Evans, translated into English by Tomoyuki Iino (Tibor de Nagy Editions, New York, USA, 2003) , Le Chat qui venait du ciel, translated into French by Elisabeth Suetsugu (Editions Philippe Picquier, France 2004), and For the Fighting Spirit of the Walnut, translated into English by Sawako Nakayasu (New Directions, New York, U.S.A. 2008) which is a recipient of the 2009 Best Translated Book Awards for poetry. This award is the only prize of its kind to honor the best original works of international literature and poetry published in the U.S. over the past year.
There are other translations of his poems into English, German, French, Russian, Chinese and Korean that have appeared in anthologies and poetry magazines.
Hiraide currently lives in the west suburbs of Tokyo with a cat and his wife, the poet Michiyo Kawano. (English text by Sawako Nakayasu, 2007)

kurze Lebensgeschichte.de

Takashi Hiraide wurde 1950 in Moji, Präfektur Fukuoka, geboren. Noch als Student an der Hitotsubashi Universität in Tokyo veröffentlichte er den Gedichtband „Bride Poems“, eine Sammlung, mit der er zu einem der führenden Dichter der japanischen Nachkriegsgeneration wurde. Nach dem Abschluss des Studiums arbeitete er als Redakteur beim Tokioter Verlag Kawadeshoboshinsha.
Für sein zweites Buch „For the Fighting Spirit of Walnut“ (1982) erhielt er den Preis des Bildungsministers für junge Schriftsteller.
1985 weilte er drei Monate lang als „Writer in residence“ im Rahmen des dortigen „International Writing Programs“ an der Universität von Iowa (USA).
!987 beendete er seine Tätigkeit am Kawadeshoboshinsha.-Verlag und begann an der Tama – Kunsthochschule zu unterrichten, wo er heute den Lehrstuhl für Poetik inne hat.
In den letzten fünfzehn Jahren hat er neben Gedichten auch andere Texte veröffentlicht, einschließlich Bücher, die man als „poetische Prosa“ klassifizieren könnte (Notes for my Left–hand Diary, 1993 – ausgezeichnet mit dem Yomiuri Literaturpreis); eine Sammlung von Tankas (One Hundred and Eleven Tankas to Mourn My Father, 2000); einen Roman (Our Guest Was a Cat, 2001 – ausgezeichnet mit dem Kiyama-Shohei-Preis);
eine Serie von Briefen (Postcard to Donald Evans, 2001); sowie einige Bände Essays.
1998 und 1999 war er Gastprofessor an der Freien Universität Berlin, eine Zeit, die die Reiseerzählung „Moments in Berlin“ (2002) hervorbrachte. Für diese Erzählung erhielt er den Preis für Reisebeschreibungen.
Herr Hiraide lebt und arbeitet in Tokyo.

展示解説《菊地信義と平出隆》

展示解説《菊地信義と平出隆》
«TAKASHI HIRAIDE—-AIRPOST POETRY» 展のうち  2016 at the Japan Foundation Toronto

菊地信義(1942-)は1970年代半ばに登場して、それまでの文芸書の装幀のあり方を一新した現代日本の代表的な装幀家。その手法は、作家の意識に即してそのテクストを深く読み込み、多彩な図像構成や、実験的タイポグラフィーを駆使して、かつては出版社が担っていたプロデュースの部分をさえ、デザインの中に取り込もうとする。積極的に作家の意識に関わるという意味で、彼はときに編集者以上に編集的となり、批評家以上に批評的となった。ブックデザインの後続世代に大きな影響を与えて今日に至る。
1976年、装幀家デビューを果す直前の菊地信義は編集者でもあり、第一詩集を刊行する直前の、学生詩人であった平出隆(1950-)を見出した。菊地はこの第一詩集刊行の後から、つづく平出の一連の詩書に対して「批評としてのデザイン」による強力な励ましを与えてきた。こうして、菊地の果敢な装幀は、平出隆の作品展開に寄り添い、方向づけるものとさえなりえた。
1976年以降11年間、出版社に勤務した平出隆は、敬愛する他の作家の著書の装幀をも菊地信義に依頼し、自然にその方法意識を修得する。一方、菊地は小雑誌「書紀=紀」「stylus」から『伊良子清白全集』などに至る平出のデザインの質を高く評価。このような関係が、2010年の «via wwalnuts» に達すると、しかし新しい次元に入る。作家は自身の作品を真には装幀できないはずだ、とする装幀家と、その原理的な意味を知りながら、一線を越えてみずからの作品をみずから造本しようとする作家とは、もう一度、異なる次元に別れるからだ。
これは、平出隆の造本の活動が、第一級の装幀家との幸福な共同作業や相互の影響関係から、さらに踏み出そうとする大胆さに裏打ちされていることを証すものだろう。(国際交流基金トロント日本文化センター)

comment on «Nobuyoshi Kikuchi & Takashi Hiraide»

comment on «Nobuyoshi Kikuchi & Takashi Hiraide»,
an exhibit in the exhibition «TAKASHI HIRAIDE—-AIRPOST POETRY» 2016 at the Japan Foundation Toronto

Nobuyoshi Kikuchi (1942- ) is a prominent book designer who, since making his debut in mid-1970s, has been bringing new meaning to book design for literary works. His method involves aligning himself with the author’s consciousness by deeply reading the literary text, exploiting diverse image combinations and experimental typographical techniques, even incorporating producing, which used be the job of a publisher, into the design cycle. In the sense that he actively endeavours to identify with the author’s thought process, he sometimes exercises more of an editorial and critical eye than actual editors and critics, and continues to exert a powerful influence on succeeding generations of book designers.
In 1974, Kikuchi, who had worked as an editor shortly before making his debut as a book designer, encountered the student poet Takashi Hiraide (1950- ), who was about to publish his first book of poems. After the publication of that first book, Kikuchi designed Hiraide’s subsequent poetry books and provided him with powerful encouragement through his “Design as Critique.” Thus, Kikuchi’s courageous design theory stood alongside the development of Hiraide’s writing as well as his own work as a designer, and even played a part in establishing its direction.
Hiraide, who worked at a publisher from 1976-1987, commissioned Kikuchi to design the book covers of works of authors Hiraide admired, a process through which he naturally learnt Kikuchi’s methodology. Meanwhile, Kikuchi lauded Hiraide’s book design for works such as the mini magazine Shoki=ki, stylus and Collected Works of Seihaku Irako.
Their relationship entered a new phase when Hiraide handled the book design for his own work, via wwalnuts, in 2010. The two separated into different dimensions: Kikuchi, a book designer who insisted that authors could not achieve the perspective necessary to create a true design for their own text; and Hiraide, an author who understood the meaning of that assertion in principle, but nevertheless embarked on designing his own books.
This demonstrates that Hiraide’s innovations in book production are driven by his willingness to boldly step outside of his relationship with the first-class book designer – one of happy collaborations and reciprocal influence – into new territory.

書紀=紀

1974年12月創刊-1976年7月第8号/河野道代・稲川方人・平出隆による同人詩誌/「草稿集」を標榜/B6横・帯
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«TAKASHI HIRAIDE—-AIRPOST POETRY» in the autumn of 2016 at the Japan Foundation Toronto.

private print postcard 009-z

code: TH_PPP-009-z
theme: Franz KAFKA
lit.relevant:『ベルリンの瞬間』 Moments in Berlin
photo/year: Takashi Hiraide/1999
limited: 7

ppp009

addressee: K.Narahara, T.Hiraide, R.Shibusawa, C.Kono

code:
001-999=sequential number by photo
-z=photo without graphic elements. not for sale. [postal]
-a,b,c,=photo with graphic elements. for sale. [pure]

code:
001-999=写真別通し番号
-z=写真面に文字要素なし/非売品
-a,b,c,=写真面に文字要素あり/販売対象/無垢版

TH_AIRPOST POETRY Director’s Foreword

The Japan Foundation, Toronto is proud to present TAKASHI HIRAIDE—-AIRPOST POETRY Book Design for One from One. Takashi Hiraide is an official invitee of the 2016 International Festival of Authors at Harbourfront Centre (October 20-30).
One of the foremost poets of the Japanese post-WWII generation, Hiraide has written many important works including For the Fighting Spirit of the Walnut, which received the 1982 Emerging Talent Award in the Ministry of Culture Awards for the Promotion of Arts. Kenzaburo Oe commended his works as “an experiment that gives birth to a new kind of prose from within poetry,” and truly, Hiraide’s activities go beyond the realm of poetry and extend into the fields of novels, travel writing and essays. His first novel, The Guest Cat, was a 2014 New York Times bestseller, and has been translated into more than 10 languages.
Hiraide also has a long and distinguished career in book design and binding. Seihaku Irako, a book authored and designed by Hiraide, won awards in Japan and was shortlisted for The World’s Most Beautiful Book Award at the Leipzig Book Fair.
This exhibit offers an overview of Hiraide’s activities, including early works from the 1970s-1980s; books written by other authors but designed by Hiraide; books written by Hiraide but designed by another famous book designer, Nobuyoshi Kikuchi; translated editions of The Guest Cat; and four series of works tied to the theme of post-mail:

«via wwalnuts»                  Books crafted by Hiraide and mailed directly to readers. Launched in 2010, 23 issues have been published to date.
«only-box»                         Boxes printed with poetry and decorated with stamps, designed for storing the via wwalnuts series.
«private print postcard»   Limited edition photo postcard and poetry series.
«crystal parcel»                 Literary works written and designed by the author, then personally wrapped in a transparent material and sent to the reader.

The «only-box» and «private print postcard» items on display were created in Japan and mailed to Toronto especially for this exhibit. New works will continue to arrive and be added to the collection during the exhibition period. The Japanese stamps, postmarks and even damage incurred during shipping are all part of the artwork.
Hiraide’s book design is not only about appearance; it suggests new ways for books to exist. Please enjoy Hiraide’s experimentation with books that transcend existing genres and systems.

Emi Iwanaga
Executive Director
Japan Foundation, Toronto

Crystal Cage College 4

20 Feb. 2016
Crystal Cage College 4 (伊藤ゴロー、宮田茂、平出隆)
平出隆 :「ベースボールの詩学」再説
平出隆 : 伊藤ゴローとの TonePoetry
Paper Wall 国立

private print postcard 002-z

code: TH_PPP-002-z
theme: Chotaro KAWASAKI
lit.relevant:『遊歩のグラフィスム』 Graphics of Flânerie
photo/year: Unknown/1955
limited: 7

dp3m0640

addressee: K.Scullin #2,
H.Saito #3 Apr.2, 2017

code:
001-999=sequential number by photo
-z=photo without graphic elements. not for sale. [postal]
-a,b,c,=photo with graphic elements. for sale. [pure]

code:
001-999=写真別通し番号
-z=写真面に文字要素なし/非売品
-a,b,c,=写真面に文字要素あり/販売対象/無垢版

TAKASHI HIRAIDE —- AIRPOST POETRY survey of the exhibition

BOOK DESIGN FOR ONE FROM ONE
img_1149
Oct.4-Nov.5, 2016
THE JAPAN FOUNDATION, TORONTO, 2 BLOOR STREET EAST, 3RD FLOOR OF HUDSON’S BAY CENTRE

TH_AIRPOST
1 «via wwalnuts»
2 «only-box»
3 «private print postcards»
4 «crystal parcel»

TH_BOOK-MAKING
A «Nobuyoshi Kikuchi & Takashi Hiraide»
B «The Guest Cat»
C TH_DESIGN

vww-with-isbn
1

mahaya_002
1

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1

only-box fruits & vegetables
2

Figure Skating & Others I
2

ppp-berlin
3

dp3m0606
3

crystal parcel
4

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4
Nobuyoshi Kikuchi & Takashi Hiraide
A

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A

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B

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C

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C

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C

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C

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C

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C

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C

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C

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C

only-box «Bush Warbler in Kyoto»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #111
type: JeanLuc
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

only-box «Figure Skating & Others-2»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #92
type: Garamond
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

only-box «Figure Skating & Others-1»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #92
type: Garamond
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

only-box «Black Hare & White Cheek»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #92
type: Garamond
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

only-box «Homage to Shiki Masaoka»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #92
type: Garamond
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

only-box «Like a Referee»

first sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #92
type: Garamond
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent via crystal parcel

private print postcard 004-z

code: TH_PPP-004-z
theme: Chotaro KAWASAKI
lit.relevant:『遊歩のグラフィスム』 Graphics of Flânerie
photo/year: Isamu Terao/1953
limited: 7

Chotaro KAWASAKI

addressee: C.Kono #2
J.Aoki #3 Apr. 2, 2017

code:
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-z=photo without graphic elements. not for sale. [postal]
-a,b,c~=photo with graphic elements. for sale. [pure]

code:
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-z=写真面に文字要素なし/非売品
-a,b,c~=写真面に文字要素あり/販売対象/無垢版

private print postcard 001-z

code: TH_PPP-001-z
theme: Chotaro KAWASAKI
lit.relevant:『遊歩のグラフィスム』 Graphics of Flânerie
photo/year: Unknown/1930’s
limited: 7

E.Iwanaga

addressee: E.Iwanaga

code:
001~999=sequential number by photo
-z=photo without graphic elements. not for sale. [postal]
-a,b,c~=photo with graphic elements. for sale. [pure]

code:
001~999=写真別通し番号
-z=写真面に文字要素なし/非売品
-a,b,c~=写真面に文字要素あり/販売対象/無垢版

private print postcard

This is a series where the author’s favourite photographs are taken out of the drawer and printed by the author onto an original postcard format and then mailed to his acquaintances. Each photograph is limited to 7 prints. In all of them, the year the photograph was taken is indicated and the relationship to one of his literary works is suggested. The photograph is somehow connected to the content or the background of the literary work and as such, functions as a footnote to the text. This is an extension of the «FOOTNOTE PHOTOS» exhibits that have already been held three times in Tokyo.

TH_AIRPOST=
via wwalnuts
+only-box
+private print postcard
+crystal parcel

偏愛する写真を著者の引出しから選び、オリジナルの葉書フォーマットに自身の手で印刷し、知人に贈るシリーズ。各7部限定。すべてに撮影された年が明示され、自身の著作物との関係が示唆される。作品の内容や執筆の背景に関わる写真を、文学的テクストに対する「脚注」として呈示するという、これまでも東京で3度開催されてきた «FOOTNOTE PHOTOS» 展の延長でもある。

code:
001~999=sequential number by photo
-z=photo without graphic elements. not for sale. [postal]
-a,b,c~=photo with graphic elements. for sale. [pure]

code:
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-a,b,c~=写真面に文字要素あり/販売対象/無垢版

only-box

《vww-box》is a special box created for 《via wwalnuts》by the writer. With each box, he selects, arranges and attaches the stamps in a unique pattern, to which he may add shipping forms and seals, creating a postal objet d’art. It is then deposited into a mailbox and the postmarks, smudges and damage from the process of being mailed engrave a unique relationship with reader, further defining the bookmaking design. It can be addressed to the exhibition hall or directly to the reader.

«via wwalnuts» 専用の函 «vww-box» に、著者自身がさまざまな切手を図案構成的に貼付し、さらに票符や印章などを施して、郵便アートのオブジェとしても制作したもの。投函され、送達される過程での消印や汚れや傷みも、読者との唯一の関係の刻印として、造本デザインにふくまれる。展示会場宛の場合と、直接読者宛の場合とがある。

TH_AIRPOST=
via wwalnuts
+only-box
STORE_only-box
+private print postcard
+crystal parcel

« TAKASHI HIRAIDE — AIRPOST POETRY »

EXHIBITION
October 4 – November 5, 2016

POSTAL BOOK ART EXHIBITION

only-box, POSTAL BOOK ART EXHIBITION

BOOK DESIGN
FOR ONE FROM ONE
via wwalnuts, only-box, private print postcard, crystal parcel

The Japan Foundation, Toronto
2 Bloor Street East, 3rd floor of Hudson’s Bay Centre

 

only-box «Lonely Salmon»

sent to: THE JAPAN FOUNDATION, Toronto
lines: from For the Fighting Spirit of the Walnut #111
type: JeanLuc
limited: 1
only available through this site, after the exhibition.
STORE_only-box
directly sent to you via crystal parcel

SHORT BIOGRAPHY

Takashi Hiraide (1950-) is a Japanese poet, critic and book designer.
As one of the leading poets of Japan’s post-war generation he has published books of various genres and forms from poetry to prose and from poetics of sports to criticism on arts, receiving numerous prizes.
His first novel The Guest Cat, became a New York Times and Sunday Times bestseller in 2014. It has been translated into 15 languages and will be translated into more than 24 languages. This is also a book of hybrid literary form consisting of Japanese I-novel style & Surrealistic documentary.
Kenzaburo Oe, Nobel Prize-winning novelist, highly praised Hiraide’s writings for providing a new direction for prose within the field of poetry.
Since 2010 he has designed, produced and published a series of postal art books, via wwalnuts, an alternative book project against the established system of Japan’s literary society of today.

NEWS

平出隆がここ10年、さまざまな人々とのあいだで構築してきた «BOOK ARCHIT» の活動が見えるオンライン書店がオープンしました。
👉BOOK ARCHIT
An online bookstore has been just opened. The shop shows the various phases of the project «BOOK ARCHIT» that Takashi has driven forward with many friends in these ten years.

TALK & LECTURE

20 FEB. 2016
「ベースボールの詩学」再説
伊藤ゴローとのTonePoetry
《クリスタル・ケージ・カレッジ》国立PAPER WALL CAFE


16 JAN. 2016 森鷗外「東京方眼図」「委蛇録」と河原温の芸術 多摩美術大学生涯学習《本をつくる・歴史をつくる》千駄木ブーザンゴ
11 DEC. 2015年12月11日 《ブンガク最前線 ー北九州発》「プライベート・プレス ー手法と未来」西日本工業大学
28 NOV. 2015 コーネルとその数式 DIC川村記念美術館
23 NOV. 2015 川崎長太郎 小屋と世界 《川崎長太郎の歩いた路》展 小田原市民会館 青木淳・齋藤秀昭・大室佑介とのシンポジウム
23 NOV. 2015 新しい天使としての川崎長太郎 《川崎長太郎の歩いた路》展 小田原市民会館
07 NOV. 2015 多摩美術大学生涯学習《本をつくる・歴史をつくる》
17 OCT. 2015 《クリスタル・ケージ・カレッジ》「西行 そして長太郎」国立PAPER WALL CAFE
17 OCT. 2015 多摩美術大学生涯学習《世紀を歩く》「西行」世田谷ふれあい会館
11 OCT. 2015 かまくらブックフェスタ《本の美しさとはなにか》 郡淳一郎との対談 鎌倉・由比ガ浜公民館

Der Gast im Garten

Verlag: Insel Verlag
Sprache: Deutsch
Übersetzungen: Ursula Gräfe
Illustrationen: Quint Buchholz
ISBN: 978-3-45-817626-8
Gebundene Ausgabe, 136 Seiten
€ 14,00

»Ein zartes Buch, das nicht nur Katzenfreunde beglücken wird.« —Leopold Federmair, Neue Zürcher Zeitung

»Sprache und Beschreibungen sind bedacht, elegant und wunderschön; vordergründig handelt Hiraides Roman von einer Katze, doch im Grunde geht es um Raum und Besitz.« —The New York Times

»Ein verstörendes, wehmütiges Büchlein über das flüchtige Glück des Daseins.« —SV, Frankfurter Rundschau

»…die zarten Illustrationen des Künstlers Quint Buchholz machen aus dem Buch erst recht ein Kleinod. Man sollte Der Gast im Garten unbedingt unter oder neben einer blühenden Pflanze genießen.« —Sabine Zaplin, Bayerischer Rundfunk

»Die Stille, die sich in dem kleinen, von Quint Buchholz zauberhaft bebilderten Roman ausdrückt, begleitet einen noch lange nach der Lektüre.« —Maria Inoue-Krätzler, Nürnberger Zeitung

»Der japanische Dichter Takashi Hiraide hat einen zarten Roman geschrieben, in dem oberflächlich fast nichts passiert, unterschwellig aber die grossen Themen des Menschseins angesprochen werden.« —Radio SRF 2 Kultur

»Ein wunderschönes Buch. Ein Text, der fließt und alles still durchdringt, als wäre er selbst Wasser.« —Kyoto Shimbun

»Vielleicht liegt es daran, dass sein Buch so ganz aus dem Rahmen fällt, dass es sich auf 130 Seiten viel Zeit für unscheinbare Dinge nimmt. Und dass der Autor in kleinen Geschichten eine große vom Leben erzählt.« —Sabrina Dämon, Gießener Allgemeine

»Der japanische Lyriker und Lektor Takashi Hiraide hat mit Der Gast im Garten eine autobiographisch grundierte, zart schwebende Erzählung vorgelegt, für die die Gattungsbezeichnung ›Roman‹ entschieden zu bombastisch ist. Der episodisch gestaltete Text strahlt eine große poetische Ruhe aus und besticht durch raffinierte, oft kaum merkliche atmosphärische und perspektivische Verschiebungen.« —Isa Schikorsky, Lesart 1/2015

De Kat

Uitgeverij: Meulenhoff
Taal: Nederlands
Vertaling: Luk Van Haute
Omslagbeeld: Léonard Tsugouharu Foujita “Chat Couturier”
Omslagontwerp: Pinta Grafische Producties
Auteursphoto: Takashi Mochizuki
ISBN: 978-90-290-9039-1
Gebonden met stofomslag, 160 pagina’s
€ 17,95

[オランダ語版『猫の客』]

“Een prachtig geschreven, poëtische roman.” -Margriet
“Je hebt voortdurend het idee dat er onder deze vederlichte vertelling een grote en diepe waarheid schuilt.” -**** de Volkskrant
“Een Japans koppel ontdekt diepere waarden in het leven via de hartveroverende charmes van een kat. Een verfijnde, elegante novelle.” -Nu.nl
“Een literair juweel dat je treft zoals poëzie dat kan.” -Trouw
“Een teder en precies boek dat de glans en de tijdelijkheid van het alledaags ontsluiert.” -NRC Handelsblad
“Een boek dat je langzaam, in korte hoofdstukjes, tot je laat doordringen, om zo zelf je gedachten te laten dwalen over de grotere en kleinere thema’s des levens.” -De Morgen

Takashi HIRAIDE

Takashi HIRAIDE was born in Fukuoka Prefecture, Japan in 1950.
Just after graduation from Hitotsubashi University in Tokyo, he published his first collection of poems, “The Inn” (1976), a book which inspired a strong response from the readers of the 1970s, a sequence that began his career as one of the leading poets of Japan’s post-war generation.
During this decade, he continued to further develop his work in poetry and poetics. He was later awarded the Education Minister’s Art Encouragement Prize for Freshman for his second book of poems, “For the Fighting Spirit of the Walnut” (1982).
“Portraits of a Young Osteopath” (1984) is his third book of poems, in which he incorporated a new method for introducing descriptions of natural science in poetry.
In 1985, he spent three months at the University of Iowa as a poet in residence for the International Writing Program. In 1987 he published “Green Ray in My House”, in a complex style of free verse, prose poem, and novel.
In 1990 he began teaching at Tama Art University, where he is now a professor of Poetics and Art Science as well as a core member of the new Institute for Art Anthropology.
In the past seventeen years, he has published, in addition to contemporary poetry, books of various genres and forms, including a book of ambiguous genre, which borders between poetry and essay (“Notes for My Left-hand Diary”, 1993; winner of Yomiuri Literary Award), a poetic book of letters addressed to a dead artist (“Postcards to Donald Evans”, 2001), a serial collection of traditional tanka and diary (“One Hundred and Eleven Tankas to Mourn My Father”, 2000), a novel of autobiography and surrealism (“The Guest Cat”, 2001; winner of Kiyama Shohei Literary Award), and several books of essays on art, travel and sports. In particular, “Poetics of Baseball” (1989) is not merely a book about the sport, but also uses the analogy of baseball to write about poetics itself.
In 1998 and 1999, Hiraide was a visiting scholar at the Berlin Free University, a year-long experience which produced his travelogue, “The Berliner Moments” (2002), following the traces of Franz Kafka, Walter Benjamin and Paul Celan, for which he was awarded The Travel Writing Award.
He has also brought forth two volumes of work by “Irako Seihaku” (2003), which serve as not only a biography about the reclusive and prominent Japanese poet of the old Meiji-era, but also a critique on major problems of modern Japanese poetry, as well as a unique novel employing a special narration system reliving the unknown diary of the forgotten poet. This work has received the Minister of Education’s Art Encouragement Prize and the Toson Shimazaki Memorial Award from Rekitei.
Hiraide sometimes works with book design such as “The Complete Works of Irako Seihaku” as well as his own “Irako Seihaku”, which received The Minister of Economy & Industry’s Prize, Book Design Concours in 2004.
From 2010 he has begun to publish “via wwalnuts” which is a series of minimal book in an envelop. This is an experimental book art project of his lifelong. (via wwalnuts, Tokyo 2010-)
He has published four books of poetics, “Future of Shipwreck” (1982), “At the Tip of Attack” (1985), “Doubt of Light” (1992), “Multiple-Way Street” (2004).
In September of 2005, Hiraide was invited to Sprachsalz, the international literary festival in Hall, south Tirol of Austria, as a “godson” to Kenzaburo Oe, the Japanese Nobel Prize-winning novelist. Oe, who was a special guest for the festival, highly praised Hiraide’s writings for providing a new direction for prose within the field of poetry.
On a similar note, “William Blake’s Bat” (2004) is a book of short essays on his ordinary life about which the novelist Natsuki Ikezawa wrote, “I would like to evade calling these writings essays or stray notes or short pieces. It’s very beautiful, but readers cannot see where the contrivances for the beauty of these writings are. It’s perhaps concerned in his way of life, at least with his way of living.”
Hiraide is also the author of several books corresponding with outstanding artists, including Donald Evans along with On Kawara and Mitsuo Kano. He gave a lecture at the On Kawara exhibition at Kunstverein in Koeln in September of 1995. The lecture was translated into German and published as a text of “On Kawara Erscheinen-Verschwinden” (“On Kawara Appearance-Disappearance”) (Maly Verlag, Köln, Germany, 1997). Mitsuo Kano has made a printed work called “Serpentinata” in colour intaglio, inspired by a critical poem by Hiraide. The work comes in its own box, including a print of the poem.
Afterwards, in 2007 Kano & Hiraide collaborated for another important work of book called “Thunderdrops, and the Study Thereof” (Shoki-shorin, 2007).
There are seven complete books of Hiraide’s work in translation, “Postcards to Donald Evans”, translated into English by Tomoyuki Iino (Tibor de Nagy Editions, New York, USA, 2003) , “Le Chat qui venait du ciel”, translated into French by Elisabeth Suetsugu (Editions Philippe Picquier, France, 2004), and “For the Fighting Spirit of the Walnut”, translated into English by Sawako Nakayasu (New Directions, New York, USA, 2008) which is a recipient of the 2009 Best Translated Book Awards for poetry, “Til valnøttens gjenstridige utholdenhet”, translated into Norwegian by Ika Kaminka (Forlaget Oktober, Norway, 2013), “The Guest Cat”, translated by Eric Selland (New Directions, New York, USA, 2014) which becomes a New York Times bestseller, “El gato que venía del cielo”, translated into Spanish by Yoko Ogihara & Fernando Cordobés (Alfaguara, 2014), and “The Guest Cat”, translated by Eric Selland (Picador, 2014).
There are other translations of his poems into English, German, French, Russian, Chinese and Korean that have appeared in anthologies and poetry magazines.
Hiraide currently lives in the west suburbs of Tokyo with his wife, the poet Michiyo Kawano. (English text by Sawako Nakayasu. Revised by Takashi Hiraide.)

The Guest Cat (UK)

Publisher: Picador
Language: English
Translator: Eric Selland
Cover art: Léonard Tsugouharu Foujita “Chat Couturier”
ISBN: 978-1-44-727940-2
Paperback, 144 pages
£ 7.99

Sunday Times Top 10 Bestseller

The Guest Cat

Publisher: New Directions
Language: English
Translator: Eric Selland
Cover art: Léonard Tsugouharu Foujita “Chat Couturier”
Design: Erik Rieselbach
ISBN: 978-0-81-122150-4
Paperback, 144 pages
$14.95 USA $16.00 CANADA

“An unusually intimate, detailed and vivid picture of a place that is simultaneously private and open.” —The New York Times Book Review

“It’s clear there is a tradition of literary works centering on or featuring cats in modern Japanese, and we now have from New Directions a translation of a splendid addition to that list. … a work of subtleties revealed only with repeated readings. I recommend it unreservedly to the general reader.” —Paul McCarthy, The Japan Times

“The little feline sets off a chain of disquisitions on nature, destiny, joy, pleasure, and sorrow.” —Huffington Post

“This is a beautiful, ornate read, brimming with philosophical observation, humor and intelligence, leaving the reader anticipating more translated works of Hiraide.” —Publishers Weekly (starred review)

“A wonderful tale about the desire to possess and the pain of absence. And such writing! Precise, delicate, enchanting.” —Atmospheres

“A seemingly endless string of shape-shifting objects and experiences, whose splintering effect is enacted via a unique combination of speed and minutiae: what initially reads like free association turns out to be a near-microscopic record of emotions and phenomena.” —Alan Gilbert, The Believer

“Hiraide’s work really shines” —Kenzaburo Oe

“The Guest Cat is a rare treasure.” —NPR

Interview: BOMB MAGAZINE

葉書でドナルド・エヴァンズに I[絵葉書版]

版元: crystal cage 叢書東京パブリッシングハウス
造本/写真: 平出隆
本文装画: ドナルド・エヴァンズ
函装画: ジョゼフ・コーネル《パノラマ》
定価: 3600円(税込)
ISBN: 978-4-90-266307-5
変型判上製本(120 x 188) 函入 9ポ1段組 112頁

帯文(背):
架空の世界を夥しい切手に描きつつ夭折した数奇な画家へ贈られる痛切な旅ーー絵葉書版
帯文(表):
Witty, Fabulous, I love the world of Donald Evans! Doesn’t everybody love stamps? ー Andy Warhol
帯文(裏):
平出隆、ドナルド・エヴァンズ略歴

詩学への礎――真理 政治 歴史 Ⅰ «via wwalnuts 14»

『詩学への礎』は、三松幸雄による平出隆インタビュー「真理 政治 歴史」の第1回目。
表紙の画は松本竣介で、その理由についての平出隆の文章も印刷。

9784905219149

«FOOTNOTE PHOTOS» 2nd-exh : Optics on myself

トゥルーリング・森岡書店企画
平出隆 «FOOTNOTE PHOTOS» 展 2 ──Optics on myself
2012年7月2日(月)-7月7日(土)
東京日本橋茅場町・森岡書店

FNP展2フライヤー(表)

FNP展2フライヤー(裏)

 

 

 

 

 

 

 

《写真と文章で構成された作品を見る機会はしばしばありますが、(略)
平出さんは反対のベクトルで写真を見せていました。
まず抑制のきいた文章を読み、つぎに写真を見る──
と、写真には写っていないものが見えてきます。
脚注/写真は、金色に輝くコンソメスープの底味を支えるストックのように、
読むことと見ることの双方に滋味をもたらし、
味わった者の目を開かせる。》中山真理(カワイイファクトリー/トゥルーリング)

eye-catch photo by TH

«FOOTNOTE PHOTOS» 1st-exh:Postcards to Donald Evans

SPIRAL RECORDS presents
Goro Ito «GLASHAUS» 発売記念
平出隆 «FOOTNOTE PHOTOS» 展 ──葉書でドナルド・エヴァンズに
写真と郵便による「もうひとつの世界」への旅
2012年5月2日(水)-5月6日(日)
東京青山・スパイラルガーデン

FOOTNOTE PHOTOS 1st
«FOOTNOTE PHOTOS» という呈示方法は、
埋没してきた執筆時の写真を自著のテクストの
「脚注」として示すもので、いわば
作者みずから書物を解体し、解放する試み。

平出隆写真展 青山スパイラルガーデン
ゆるやかな回廊に沿いつつ、
著書『葉書でドナルド・エヴァンズに』から抄出された
「葉書」のテクストを手に高みへのぼりゆく人々。
槇文彦設計の、スパイラルのひろやかな吹き抜け空間を
計算しとらえた展示は、観ること=読むことを
旅そのものに変える新鮮で画期的な写真展として反響を呼んだ。

eye-catch photo by Katsuhiro Ichikawa,
photo by TH

アクテルデイク探訪 «via wwalnuts 11»

造本・写真・文:平出隆
図像:加納光於
定価:777円(税込、送料無料)
判型:A5判変形
組体裁:1段組
ページ数:8
初版第1刷=40部 2012年4月

1972年、アメリカからオランダへ渡ったドナルド・エヴァンズは、アムステルダムで本格的な活動を始める前に、その郊外のさらにはずれの牧草地アクテルデイクに小さな小屋を見つけ、そこをアトリエにしようとした。そして、同じ名前の「アクテルデイク」という「公国」があることを想像しはじめた。1988年10月、アムステルダム市立美術館学芸員としてドナルドと交流のあったアド・ペーターセンは、探索にやって来た平出隆の質問を受け、調査を助けようとして、自身も好きだったドナルドを思い出しながらのアクテルデイクへのドライヴを提案した。二人の奇妙にも微笑ましい探索の記録。
[FOOTNOTE PHOTOS]は叢書内シリーズ。著者自身による写真が数葉、既刊の自著の一節への「脚注」として収録されるもの。今回の底本は『葉書でドナルド・エヴァンズに』(2001年、作品社)。

9784905219118

カフカの泣いたホテル «via wwalnuts 10»

造本・写真・訳:平出隆
図像:加納光於
定価:777円(税込、送料無料)
判型:A5判変形
組体裁:3段組
ページ数:8
初版第1刷=40部  2012年1月刊

「芸術新潮」に発表されて話題を呼んだ三点の写真を組みなおした、著者初の写真集。1913年9月、北イタリア旅行途次のヴェネツィアのホテルで、カフカはベルリンの恋人フェリーツェ・バウアーへ手紙を書いた。著者は1999年の足跡調査時の資料でもある写真とともに、このたび、カフカの手紙をあらたに訳出。表紙写真は保存されている当時の帳場カウンターで、カフカはここで宿泊者名簿に署名したといわれている。
[FOOTNOTE PHOTOS]と名づけられる叢書内シリーズの第1冊。このシリーズは、著者自身による写真が数葉、既刊自著の一節への「脚注」として、葉書大で収録される。今回の底本は『ベルリンの瞬間』(集英社 2002年4月)。撮影は1999年2月のヴェネツィア。

9784905219101

胡桃だより 1 左岸へ «via wwalnuts 09»

造本:平出隆
図像:加納光於
定価:777円(税込、送料無料)
判型:A5判
組体裁:1段組
ページ数:8
初版第1刷=40部 2012年11月刊

批評的エッセイのシリーズ第1回目。
ここでは、歌人玉城徹との批評的交流において見出されつつあった、
或る「詩的真理」の所在について語られる。

0712134

詩集 雷滴 版画=加納光於

版元: via wwalnuts
装幀/本文組版: 平出隆
装画: 加納光於
定価: 3500円(税込)
ISBN: 978-4-90-521903-3
B5横変型版 v.ww.綴じ くるみ紙エンボス入り クロス貼り帙(非差込み式の一体蓋) 著者イニシャル署名入り(直接購読・特約常備店の場合のみ) 本文総64頁
初版部数: オンデマンドにつき未定(40部以上)

詩集『雷滴』普及版

詩集『雷滴』特装版 加納光於・オリジナル版画

版元: via wwalnuts
造本: 平出隆
装画: 加納光於
版画圧刷: 高松聰
定価: 108000円(税込)
ISBN: 978-4-90-521903-3
限定30部 各冊番号入り B5横変型版 v.ww.綴じ くるみ紙エンボス入り クロス貼り帙(非差込み式の一体蓋、紐、書名・著者名・版元名と加納光於による画像の箔押し付き) 著者イニシャル署名入り(直接購読・特約常備店の場合のみ) 本文総64頁 加納光於のオリジナル版画1点(署名・番号入り)付き
初版部数: オンデマンドにつき未定(40部以上)
2011年7月29日発行/8月12日発売

詩集『雷滴』特装版

言語としての河原温 «via wwalnuts 07»

造本:平出隆
マーク:加納光於
定価:777円(税込、送料無料)
判型:A5判
組体裁:横1段組
ページ数:8+音声ファイル

初版第1刷=40部 2011年5月刊現代日本の美術家の中でもっとも世界性をもつ河原温。
1995年9月、ケルンで開かれた《河原温 出現 – 消滅》展に際して行なわれた平出隆による講演原稿。
例によって会場にあらわれることのない河原温は、のちにその内容を知って、
これまでだれも論じえなかったものとして絶讃した。
本書は、ケルンの出版社から刊行された決定稿(日本語)と、
個展会場であったケルン芸術協会での録音とから成る。
音声は日本語の男声(平出隆)とドイツ語の女声(翻訳者)とが交互に流れる。
本書籍に記載のパスワードから、音声を聴くことができる。

9784905219071

鳥を探しに

版元: 双葉社 
装幀: 平出隆
装画: 平出種作
定価: 3800円(税別)
ISBN: 978-4-575-23685-9
四六判 上製 カバー装 664頁

カバー裏から背、表にかけて《孤独な自然観察者にして翻訳者でもあった男の遺画稿と遺品の中から大いなる誘いの声を聞き取りながら育った私は、いつからか、多くの《祖父たち》と出会う探索の旅程にあることに気づく。絶滅したとされる幻の鳥を求めるように、朝鮮海峡からベルリンへ、南北極地圏の自然へ、そして未知なる故郷へ。はるかな地平とささやかな呼吸とを組み合せ、死者たちの語りと連携しながら、数々の時空の断層を踏破する類ない手法ーーコラージュによる長篇 Ich-Roman》の文言。

《鳥や植物、エスペラント、異文化の人たちとの交流、その日その日のできごとの報告、思い出、祖父の手になる(そうとうにうまい)絵、とんでもないエピソード、左手という(たぶん平出のもじりの)姓と、森市とか林市とか種作とかいう名の人々……。/自分が軽い病気の快復期にあるとしたら、これを読むほど柔らかな療法はないだろうと思った》 池澤夏樹「私の読書日記」(週刊文春2010.2.18)

《3つの層は微妙に響き合って書物を作り上げる。キタタキという鳥を中心に話は縫い合わされる。見事な手腕というべきだろう。小説のようにも読める。長い長い散文詩のようにも読める。(中略)いずれにしても、平出にしかできない精緻な世界。素晴らしい。》 陣野俊史「詩の味わい 層を織り成す物語」(日経新聞2010.2.10夕刊)

《寡作で知られる詩人が驚くべきことに650ページ余、2段組みの小説を上梓した。全編、異端の祖父への痛切な思慕に溢れている。(中略)一族の姓「左手」は、著者の名作『左手日記例言』を想起させる。喪失感から生まれる新たなイメージ喚起が、本書でも重要なモチーフとなっている。知的な輝きに満ちた、著者2冊目の小説。》(週刊新潮「TEMPO BOOKS」2010.3.11)

《父と息子との間でやりとりされる記憶や祖父の遺稿、周囲の人々の伝聞から浮かび上がってくる種作は、地の底から顔を出す千金の鉱脈のようだ。/鉱脈といえば、本書に差し挟まれている種作の翻訳原稿(シベリア紀行や北極海近辺における探金者たちの冒険記録)がすばらしい。短章を重層的に積み上げた文の隙間から、極北の光と影が砂金のように流れ出す。そこに幻の鳥の羽ばたきや緻密な博物誌的考察が重なり、私は読後、数万キロの大地を旅した人のように茫然自失状態だった。二段組、六五〇ページを超える大著だが、一週間余、ただこの本の中だけを歩きたくて、どこにも出かけなかったことを告白しておこう。》 稲葉真弓「知られざる祖父の足跡 遺稿に不思議な世界観」(北海道新聞2010.3.21)

《この分厚い書物を構成している断片は、対馬の奥深い自然と、ベルリンの街と、一族の数奇な運命と、そして種作の残した翻訳と絵である。それらが交互に語られ、侵犯し合い、渾然一体となった物語を構成している。この構成力は見事の一語に尽きる。(中略)日記でもあり、一族の物語でもあり、自然観察記でもある書物は、いままで読んだこともない独特の姿をして目の前にある。そのことを強く肯定したい気持ちになる。》 陣野俊史「奇蹟的な本に響くキタタキの鳴き声」(週刊朝日2010.3.26)

《これまで正岡子規や伊良子清白らを「わが祖父たち」とし、その声に耳をすませ、丁寧にその姿をとらえようとしてきた詩人、平出隆が、最新作では血のつながった自身の祖父を書いた。祖父種作(作中では左手姓)は小学校を出ていないはずだが、エスペラント語、ロシア語、ドイツ語などを使いこなし、植物と鳥を愛す、市井の博物学者であり、絵をたしなむ趣味人でもあった。しかし、親族ですら知らない空白の時期もあり、孫には祖父との想い出がほとんどない。(中略)読み進めていくうちに、無関係と思われていた事象や感覚がつながり、茫洋とした景色から、しばし祖父の姿が浮かび上がる。その姿は未だ淡いが、これら予兆の数々が、深く静かな余韻を残す。見るからに力作の装幀は著者自ら手がけ、装画は祖父によるもの。》 「「わが祖父たち」を追う作家の本当の祖父を探す旅」(芸術新潮2010.3)

《二分した内容のようだが、次第に統一場というべき世界観が浮かんでくる。祖父とベンヤミンはじつは同年生まれである。今日では二十世紀の重要な哲学者として知られるベンヤミンも、翻訳を始め膨大な草稿を残し、道半ばで没した放浪者だった。「私」が慕う対象は、祖父個人のみならず、「祖父たち」と呼ぶべき二十世紀の冒険者たちなのだ。彼らはいずれも特定のジャンルや専門性に縛られずに、未知の何ものかを探求した者たちなのである。(中略)断章という形式の可能性にとり憑かれたベンヤミンに倣うように、この分厚い本書そのものが、さまざまな可能性と夢を孕んだ、完結しない、膨大な断章の標本箱なのである。》 清水良典「「今トキ本」の標本箱」(星星峡2010.5)

《ときに応じてさまざまに呼び起こされる記憶や事実の検証過程のありさまが、あるときは時代や場所を大きく越えて飛躍しつつ、またあるときはそれらをゆるやかにつなぐかたちで、淡々として語られる。》 日和聡子「祖父の遺稿がもたらしたもの」(新潮2004.4)

『鳥を探しに』カバーと表紙

鳥を探しに monpaysnatal
鳥を探しに sakaponta
鳥を探しに el-sur
鳥を探しに el-sur

鳥を探しに el-sur
鳥を探しに el-sur
鳥を探しに el-sur
鳥を探しに boy_smith
鳥を探しに kotohakobi
鳥を探しに leeswijzer
鳥を探しに leeswijzer
鳥を探しに spiral
鳥を探しに
鳥を探しに ramunos
鳥を探しに hmidori0623
鳥を探しに kuratama
鳥を探しに ume75
鳥を探しに
鳥を探しに general777
鳥を探しに jeu
鳥を探しに LANDINGGROUND
鳥を探しに gekisaku.oct-pass
鳥を探しに abraxasm
鳥を探しに kumanekoy
鳥を探しに natsuyono
鳥を探しに ichidokusha
鳥を探しに kokokashik
鳥を探しに leeswijzer
鳥を探しに morinori
鳥を探しに morinori
鳥を探しに morinori
鳥を探しに nishikosato
鳥を探しに philosophysells
鳥を探しに mignonbis
鳥を探しに sakanatic
鳥を探しに sakanatic
鳥を探しに kkkbest
鳥を探しに tao1007
鳥を探しに mitt
鳥を探しに tao1007
鳥を探しに ship_ahoy

鳥を探しに nikkei
鳥を探しに mainichi
鳥を探しに red_herring
鳥を探しに yubi
鳥を探しに thelaststraw
鳥を探しに el-sur

鳥を探しに yubi
鳥を探しに cmt
鳥を探しに elmikamino

FOR THE FIGHTING SPIRIT OF THE WALNUT

Publisher: New Directions
Language: English and Japanese [Bilingual]
Translator: Sawako Nakayasu
ISBN: 978-0-8112-1748-4
Price: $17.95
Paperback, 144 pages

Winner of Best Translated Book Award
Winner of a PEN Translation Fund Award

“Even in translation, [Hiraide’s] fine poetry really shines. At times I am reminded of T.S. Eliot.” —Kenzaburo Oe

For the Fighting Spirit of the Walnut believermag
For the Fighting Spirit of the Walnut japantimes
For the Fighting Spirit of the Walnut quarterlyconversation
For the Fighting Spirit of the Walnut wordswithoutborders
For the Fighting Spirit of the Walnut newdirectionspoetry
For the Fighting Spirit of the Walnut poetryfoundation
For the Fighting Spirit of the Walnut nydailynews
For the Fighting Spirit of the Walnut latimesblogs.latimes
For the Fighting Spirit of the Walnut penamerica.blogspot
For the Fighting Spirit of the Walnut coldfront

遊歩のグラフィスム

版元: 岩波書店 
装幀: 菊地信義
本文組版: 平出隆
定価: 3400円(税別)
ISBN: 978-4-00-025402-1
A5変形判 上製本カヴァー装 9ポ1段組 320頁

目次 I = 名刺の箱の中で II = 一方通行路から III = 一冊きり 一通きり IV = 《THE ONE & ONLY MAIL ON》V = 国境と締切 VI = 《I GOT UP》 VII = 子規にとっての哲学と流転 VIII = 地図の上の朱線 IX = 飛び移る筆先 X = ガラス・蚊帳・格子 XI = 小園の図など XII = ガラスの小さな板 XIII = 少年デザイナー子規 XIV = カリキュラムの渾沌 XV = 過渡期にあらわれる古代 XVI = 海辺の小屋 XVII = トポフィリ XVIII = 抹香町にて XIX = 先生の歩行 XX = 荷風ヴァーサス長太郎 XXI = 天使の関節 XXII = わが旦過――偽のパサージュ XXIII = プシュケーの羽 XXIV = 日は階段なり――《遊歩の階段》の設計公式つき XXV = 日記的瞬間 XXVI = 古代・種子・散文 XXVII = 手のひらの迷宮 XXVIII = 清らかな予言の織物 引用参考文献 あとがき

帯文(背):
言語・形象・時間
帯文(表):
随想による詩的メタフィジックス
詩学以前の渾沌状態に、危うくも明晰な形象的思考を与えた、東西の詩人・作家・思想家たち。知られざる道を彼らのあいだに見出しながら、「領域」の神話を破り進む《遊歩》のストローク、めざましい言語芸術論。――《遊歩の階段》の設計公式つき
帯文(裏):
ベンヤミンを杖に、プリニウス、リヒテンベルク、正岡子規、河原温、川崎長太郎、吉行淳之介、永井荷風、澁澤龍彦、ポー、ボードレール、ヘッセル、ストーン、カフカ、カミュ、ゲーテ、森鷗外、高浜虚子、上島鬼貫、石川淳、玉城徹、ノヴァーリス、ヨッホマン、カラヴァン、シャールをめぐって、詩的身辺哲学は生成される。

《断章から断章へと追っていくうちに、足元には、いつしか透明な星座が浮き上がっている。俳句、日記、絵、覚書など、彼らに共通の記録へのかたむきは、表現形式としては様々だが、その混沌こそ、極小の点のなかに沸騰する「表現の古代」の様相だという著者の見方にも、深く頷かされる。読後、いずれ何度も読み返すことになる本だと、確信した。》林道郎「明滅する生の破線」(読売新聞2007.10.28)

《遊歩の自在さを、グラフィスムという「一定の書法」、あるいは一定の規矩を示す外来語と結ぶことによって、著者はむしろ、重くのしかかる「私」を自在に遊ばせつつ消していき、ついには「個人を半ば超えた感受性のフィールド」のなかで生起するなにかに目を凝らそうとしているらしい。》堀江敏幸「自在な歩みとともに生起することども」(毎日新聞2007)

《いくつもの断章や断片が繰り出す力強いストロークから成る本書は、一冊の本であることを忘れるような地平をひろげる。ある章のある記述が、別の章の思い掛けない箇所に、躓くほどの段差もなく直結していく。それは「行」という存在を疑い、lineについて思いを巡らせる著者だからこその一冊の書物のあり方なのだ。文字と形象のパサージュはいつも次のパサージュに向けて開かれている。》蜂飼耳「言葉と形象の重なりを歩く」(文學界2007.12)

《ライブラリで平出隆の「遊歩のグラフィスム)」(岩波書店)を発見して読み出したらとまらなくなった。目下、4冊の本を同時に進行させているので、時間はいくらあっても足りない。それで拾い読みに変更したが、ベンヤミンやら、子規やら、河原温やら、荷風やら、渋澤やら碧梧桐やら、面白いことが沢山書いてある。》 chotoku.cocolog

《要約することが難しいエッセイだ。地図の話でもあり、都市空間の話でもあり、「詩的」なものを問い直す美学的なお話でもあり、身体を伴った歩行や交通の話でもあり、もちろん登場する表現者たちの作家の相貌を鮮やかに切り取る作家論、でもあり、詩人でもある初老の筆者が、自分自身の生きたこと、生きていることを問い直す、そんな哲学エッセイでもある。むしろ要約するなんて勿体ない。じっくりと一つ一つの話を味わいたい、そんな種類の本である。》 blog.foxydog

《ベンヤミンをきちんと読み始めたのは去年のことからだ。平出隆の『遊歩のグラフィスム』という絶品エッセイの冒頭近くに触れられていたベンヤミンについての箇所を読んで、比喩でなくベンヤミンを読む、というスタンスが気になった(気に入った)からだ。『遊歩の〜』についてはすでに一度ここで触れているので繰り返さないが、読書はそんな風にして広がっていくのだとつくづく思う。読めば読むほど広がっていくダンジョンのようなものだ。》 blog.foxydog

《この本に多く引用された正岡子規の『墨汁一滴』を読み直すと、平出さんが感じる「機械的な、またはグラフィックな快感」、それを、『遊歩のグラフィスム』で追体験して得るこちらの快感と同じような快感が改めて残る。》 四釜裕子

《平出さんはいまの日本で最も端正なコトバを操る詩人の一人ですが、この本は俳人・歌人の正岡子規、美術家の河原温、小説家の川崎長太郎、ドイツの文芸批評家・思想家のベンヤミンといった東西のジャンルの異なる文章や視覚的な表現を、「遊歩」していく本です。》 fiatmodes

遊歩のグラフィスム 近代ナリコ
遊歩のグラフィスム daiouika
遊歩のグラフィスム sanstete

詩画集《雷滴 その研究》加納光於+平出隆

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限定13部 《雷滴 その研究》 書紀書林
430,000円 在庫なし
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平出隆 † 詩篇 13
加納光於 † インタリオ 13   33.0×25.2cm

高松聰 † 版画圧刷
函 † 布クロス貼函
用紙 † ベランアルシュ250g   50.2×67.2cm
2007年9月10日
書紀書林 † 発行
精興社 † 印刷
大久保製函 † 製函
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Limited Edition 13
《Thunderdrops, and the Study Thereof》
¥430,000

13 Poems † HIRAIDE takashi
13 Intaglio prints † KANO mitsuo

Press printing † TAKAMATSU satoshi
Case † Cloth-covered case
Paper † 250g Verin Arches
September 10, 2007
Publisher † Shoki-Shorin Press
Printer † Seikosha Printing Co.
Case † Okubo Seikan Co.

加納光於展《止まれ、フィボナッチの兎》(2007年9月10日ー29日 京橋・ギャルリー東京ユマニテ=中央区京橋2-8-18 昭和ビルB1F tel=03-3562-1305)にて展示

Le Chat qui venait du ciel

Éditeur: Éditions Philippe Picquier
Collection: Collection Japon
Langue: Français
Traduction: Elizabeth Suetsugu
Illustration: Georges Manzana-Pissaro “Chat et poissons”
Design: Picquier & Protière
ISBN: 978-2-87-730708-6
Broché (205×130mm), 112 Pages
€ 12.00

伊良子清白

版元: 新潮社
装幀: 新潮社装幀室+平出隆(新潮社装幀室・望月玲子との共同装幀 本文組・函意匠ほか=平出隆)
装画: 伊良子清白
ISBN: 978-4-10-463201-5
定価: 6000円(税別)
A5判 上製 貼函入 「月光抄」「日光抄」の2巻セット 9ポ1段組 各巻191頁

表紙及び奥付に「月光抄」に対応して、Das Licht des Mondes sagt, daß 「日光抄」に対応して、Das Licht der Sonne sagt, daß の文字あり

第54回芸術選奨文部科学大臣省
第42回藤村記念歴程省
造本装幀コンクール経済産業大臣賞
ライプチヒ国際ブックフェア「世界で最も美しい本」賞候補

月光抄
hiraideworks_004
目次 その一-小浜の家 その二-鎮西丸 その三-旋光 その四-淡路を過ぎて その五-幻華と爽朗 その六-乳母 その七-母 その八-溝側 その九-離郷 その十-京都医学校 その十一-「文庫」 その十二-あたら明玉を その十三-少年 その十四-憤激 その十五-著者所蔵初版本 その十六-友と鬼 その十七-論争 その十八-手綱 その十九-山崩海立 その二十-エンヂミオン その二十一-月蝕して その二十二-うたゝ寝のまに その二十三-広野 その二十四-「明星」 その二十五-くろき炎 その二十六-一九〇〇年 その二十七-実験 その二十八-無口 その二十九-丸潰れ その三十-奇態の卜 その三十一-日記とともに その三十二-胆を奪ふ その三十三-『日本風景論』 その三十四-秋和まで その三十五-愚鈍者 その三十六-父窮す その三十七-月日の破壊 その三十八-幻想 その三十九-「漂泊」 その四十-啄木 その四十一-零度 その四十二-存外複雑な その四十三-家長 その四十四-顕微鏡 その四十五-船旅 その四十六-蔣淵 その四十七-海の幸 その四十八-空腹 その四十九-結婚 その五十-好める魚 その五十一-底 その五十二-十年の先 その五十三-計リ難キ その五十四-照魔鏡 その五十五-哀 その五十六-いそがしければ その五十七-漱石勧誘 その五十八-求人 その五十九-浜田行 その六十-流離 その六十一-天保山岸壁

日光抄
hiraideworks_003
目次 その一-細菌検査所 その二-山阿海陬 その三-壊れ荷 その四-月姫 その五-書評 その六-かかる愉快 その七-浮木 その八-かけちがひ その九-赤インク その十-路頭の犬 その十一-七騎落 その十二-塵溜 その十三-疾風 その十四-関門 その十五-臼杵 その十六-書置き その十七-発奮渡台 その十八-大嵙崁城 その十九-花柊 その二十-自緘 その二十一-タワオへ その二十二-進退窮す その二十三-南部旅行記 その二十四-ライオン吼ゆ その二十五-招牌 その二十六-菜の花 その二十七-見送り その二十八-飛脚探勝 その二十九-狂に類す その三十-間食 その三十一-荷物と子供 その三十二-大洪水 その三十三-杵の音 その三十四-八坂の塔 その三十五-藁と骨 その三十六-残菊 その三十七-浴み その三十八-大騒ぎ その三十九-古雛 その四十-緑川丸ふたたび その四十一-市木をへて鳥羽小浜 その四十二-天稟の技能 その四十三-彗星 その四十四-殉情と鬼語 その四十五-水姫 その四十六-海やまのあひだ その四十七-生誕五十年 その四十八-白毛の芽 その四十九-陋劣 その五十-村医 その五十一-敗壁断礎 その五十二-再生 その五十三-打瀬船 その五十四-三等分 その五十五-そこり その五十六-酔茗来 その五十七-省三郎来 その五十八-白秋来 その五十九-島影 その六十-ひるの月 その六十一-薬箱

帯文(背):
四半世紀をかけた渾身の伝記
帯文(表):
わずか18の詩篇だけを積んだ『孔雀船』を残して、明治の詩壇から消え去った清白。捨てられた多数の詩と厖大な日記を読み解き、ゆかりの地を歩きながら辿るその峻烈な生涯の謎。
帯文(裏):
「トーマス・マンは一人でノヴァーリスを発見した」とクルチウスが『文学と旅』の中で言っているが、平出隆も一人で伊良子清白を発見した、それも新しく発見したのだといってよいであろう。(樋口覚)

《明治期の卓越した一詩人の生涯と作品を、綿密きわまりない調査と核心にふれる繊細な批評とによって探りつくした、文字通り記念碑的な「評伝」。》 川村二郎(読売新聞2003.12.28)

《『孔雀船』一冊をもって忽然と消えた漂泊の詩人の評伝。清白の厖大な日記を入手し、その読み難い文字を読み解き、未発表の詩をわが身に引き寄せて、四半世紀の時を経て書き上げられた。「詩を廃す」という清白の覚悟が胸を打つ。今年最高の作と読んだ。》 高山文彦(読売新聞2003.12.28)

《『孔雀船』(明治三九年)一冊を残して詩壇から離れ、漂泊を生きた孤高の詩人を主題とする。だが、詩人の日記のシミュラクルたらんとするこの「文」は、はたして小説か、評伝か、批評か。文学の制度に微細だが決定的なずれを持ち込むその運動性において、すぐれて「六八年」的な書物である。》 守中高明

《日夏の発見から八十年。対するに、平出隆の追跡劇は、なぜ詩を棄てたのかの疑問を抱えて、『孔雀船』一冊を光源に清白の生の襞を照らし出す試みである。それがどれほど切実な問いであったか。問いの傍らに作者はさりげなく、「詩をやめる、というその衝動に私自身、ひそかな覚えがあった」と記している。これは、詩とは何か、その核心を衝く一撃と思う。答えは返ってはこない。しかし、行間からは、「旅行く者」は詩人である、という作者の静かな声が聞こえてくるのである。》 長谷川郁夫「平出隆『伊良子清白』」『藝文往来』(図書新聞2004.3.6)

《詩人が装幀にも手を染めるという麗しい系譜の継承者であり、装幀が果たす機微を熟知している詩人と、定評ある新潮社装幀室の有力な一員である望月とのコラボレーションによって達成された、清白詩の内実に寄り添う馥郁たる文学の香気。近来稀な至福の書だ。》 臼田捷治「装幀の風景7 馥郁たる文学の香気」(月刊言語2005.7)

《平出隆には、外見上、短歌や紀行文や日記など身辺に取材した、詩ではないようにに見える作品群があり、本書も一見すると伝記のよう。でも中味は、その企図、形式、発想、展開など散文詩そのものだ。現在の日本で唯一骨のある想像力の翼をのばすことのできる平出隆。彼と同時代に生まれて心底良かった。初期の詩集らしい詩集も、新しい日本語的想像力を探求して若々しくて良いが、最近の平出隆もその延長線上でほんとに良い仕事をしてる。平出隆をそばにおくと、そのへんの300人くらいの現代日本詩人は顔色なしだ。》芦屋

《本の函と装丁に惹かれるのはきわめて稀なことだ。三年前、ある古書店で岩波文庫の伊良子清白「孔雀船」を手に入れた時、たまたま同じ店にあった本書が目に入った。それはまことに魅力的な本であった。幅広の背の右三分の一が暗い灰色の地で、左三分の二が薄い灰色の地で分けられている。その地味だが美しい地柄に小さな絵柄が浮き彫りに施されている。中の本は「伊良子清白 日光抄」「伊良子清白 月光抄」の二分冊に分かれており、前者は白地にグレー、後者は白地にベージュに交互に地色が補完しあうように装丁されている。函の浮き彫りは清白の気象学書欄外への書き込みであり、「日光抄」「月光抄」はやはり清白の「月光日光」から採られている。さらに言えば、装丁のみならず活字の大きさ、配置、ノンブル、版面のレイアウトなどがじつにうまく按配されている。目次は各巻の主要参考文献の前に置くという凝りようで、しかも第一章、第二章といった割り振りではなく、その一、その二であり、その上章名はポイントを上げた活字を用いている。全体として繊細なデザイン感覚によって精妙に作られた本ということができる。書物の氾濫する今日、美しい物を求めることがいかに難しいことであるか・・・》baudelairien5572

伊良子清白菅野昭正
伊良子清白uraraka-umeko
伊良子清白hasunemachi
伊良子清白n5g38a

伊良子清白全集 第2巻

伊良子清白全集 第2巻 岩波書店           [28]

監修=伊良子正 編集=平出隆

装幀=平出隆 (表紙・見返し・化粧扉・函・帯のデザイン)

ベルリンの瞬間

版元: 集英社
装幀: 菊地信義
定価: 2000円(税別)
ISBN: 978-4-08-774557-3
四六判 上製 カバー装 9ポ1段組 360頁

第11回JTB紀行文学大賞受賞

目次 五月=[ヴァン湖畔 ヴィンターガルテン ツォイネ散歩道 ブッセ並木道 聖霊降誕祭まで] 六月=[木々の奇蹟 その家 関税特別郵便局 個人自動車市] 七月=[この家 愛のパレード ビルケの降る日 国境 大都市と小形式] 八月=[孔雀島 皺、シュターンズドルフ 周航記 ゴダールの新ドイツ零年 四千の日と夜] 九月=[プラハから カフカ・インスティテュート ガラとサーカス ダイムラーベンツ・シティ] 十月=[樫の並木の下で 統一の日 ハンザ・ホテル サン・ジミニアーノ 犬と少女] 十一月=[ドレスデン ヴェロドローム ポドビエルスキ並木道 フリードリッヒヴェルダー教会 室外寒暖計] 十二月=[アルマンド美術館 ピチェルスベルクのプムケ ツェランのリンゴ 聖夜のジーゲスゾイレ シュパンダウ ノイシュテート教会街の市街戦] 一月=[電話 Cに行きますか ナポリ 結晶学者の部屋] 二月=[六マルクの魔法 扉を押す女の像 ホテル・ザントヴィルト カイザーパノラマ館] 三月=[春の閾 外国人たち プリンセン島/スヴェンボウ 危険時刻 オラニエン街一番地] 四月=[聖土曜日のアウシュヴィッツ ワルシャワの広場で マルセイユからポルボウへ 貨車あるいはリベスキンドの建築 パリのパサージュ ヴァンゼー会議の館と「夏の家」 ティーアパルク] 五月=[シュトラーラウへ 瓦礫 わがアンハルティン街] 参照文献

帯文(背):
第11回紀行文学大賞受賞
帯文(表):
1900/2000年 住んでみて見えるもの ヨーロッパの悲惨をとどめてなお新鮮な首都で、カフカと暮し、ベンヤミンを歩く。20世紀と21世紀のふたつの世紀転換期を透明な遊歩でつなぐ詩人の、濃密な新ベルリン紀行。
帯文(裏):
ドイツでの主な訪問地=プラハ、ウィーン、グラーツ、フィレンツェ、サン・ジミニアーノ、アムステルダム、アメルスフォールト、ローマ、ナポリ、ヴェネツィア、デゼンツァーノ、ブレッシア、ヴェローナ、ヴィツェンツァ、ロンドン、コペンハーゲン、スヴェンボウ、ワルシャワ、クラクフ、アウシュヴィッツ、マルセイユ、ポルボウ、パリ……

《ドイツ滞在日誌である平出隆『ベルリンの瞬間』(集英社、二〇〇二年)の末尾で著者は、小包を後ろ向きに引きながら郵便局へと運ぶ。クレーの《新しい天使》、あの歴史の天使のイメージが、その描写ほどに生きて感じられたことは今までになかった。》 田中純(二〇〇三年読書アンケート)「みすず」2004年1・2月合併号

《ベルリンに滞在した一年間、平出隆は二十世紀の優れた知性を育んだ風土を訪ね歩き、作家と都市の交響に新たな楽章を書き加えた。時事的な話題が喧噪を極めた現在、心が洗われる一書だ。》 張競『本に寄り添う』(ピラールプレス 2011)

《平出隆は目のまえの町並みを観察すると同時に、ベンヤミンが見た過去の市街にもまなざしを向けている。と同時に、鉄鋼とガラスで出来た構造物について思索をめぐらす先達の姿を、ほぼ一世紀の間隔をおいて、冷静に見つめることができる。さらにカフカのドイツ体験と、ベンヤミンのカフカ論を一本の補助線として引くと、都市空間と作家とテクストのあいだの、想像力の三角形はくっきりと姿が現れる。》 張競「毎日新聞」2003年7月7日

ベルリンの瞬間 lana/gonfuku
ベルリンの瞬間 bequemereise
ベルリンの瞬間 asin
ベルリンの瞬間 hasune_machi

猫の客

版元: 河出書房新社
装幀: 菊地信義
装画: 加納光於〔《稲妻捕り》L-No.15(カラー・リトグラフ), 1977〕
写真: 平出隆〔1990〕
定価: 1400円(税別)
ISBN: 978-4-30-901430-2
四六判 上製 カバー装 10ポ1段組 140頁

第6回木山捷平文学賞受賞
全国学校図書館協議会選定図書
日本図書館協会選定図書

帯文(背):
読書の秋、心を揺する話題作
帯文(表):
チビの来た庭 狂騰する時代の波に崩される古い屋敷での生きものの軌跡――魔術的私小説

《最後まで頁から視線をそらすことができない》高橋源一郎『週刊朝日』
《通常の私小説などではない、ひとつの出来事のような作品》巖谷國士『文藝』
《猫に接するふたりが実にいい。本当にあったかくて優しくて悲しい素晴らしい小説》豊崎由美『ダ・カーポ』
《これが文字の力というものなのだろう》萩原朔美『新潮』
《シオカラトンボとの類い稀な交歓は、背後に猫とのそれを秘して、しみじみと美しい》岩阪惠子『東京新聞』
《八〇年代という時代への墓碑銘》岡井隆『NHK歌壇』
《凛として書き上げた、出色の小説であると思う》狐『日刊現代』
《澄んで、あえかで、きりりと姿のよい逸品》倉本四郎『本の雑誌』
《『猫の客』には感服した。文章のたたずまいが見事だった。神経が末端の細胞にまで届いていることが感じられた。眼差しそのもの——つまりは光の量や変化を主人公とした作品で、神経小説などというとおかしいようだが、生理感覚と一体化した特異な散文性をもつ、例えば内田百閒、吉行淳之介、古井由吉の系譜につらなる傑作と思えたのである》長谷川郁夫「しもやけ残る円盤少年」『藝文往来』
《「いなずまとり」か「いなずまどり」か。この行(くだり)が特に面白い》柳瀬尚紀『朝日新聞』
《見事な写生文に感心した》安原顯『本の雑誌』
《『猫の客』にはさまざま特色があるが、その第一は瑞々しい感性、それを描写する独特の写生文だろう。(略)この手の小説にありがちな感傷的な描写がないことも特色の一つである。また隣家の猫を中心とした日常を淡々と描きながら、家族、老人、介護、バブル経済の崩壊、相続税などの諸問題を見え隠れさせるあたり、立派な現代小説になっている。ぼくが選考委員なら芥川賞に強く推したい傑作だ。》安原顯
《あくまでも暖かい無常感である。読後感がいい》川本三郎『毎日新聞』
《手のひらに美しい “珠” を乗せられた気のする小説》稲葉真弓『赤旗』
《言葉の偉大さ》中沢けい『メイプル』

《あまりに好きすぎてどうしたらいいのかわからなくなる作品》akiko_yb
《つい引き込まれてページが進んでしまう。それが惜しいので、同じところを何度も読み返す。僕は、こういう小説って好きだな~。》ramunos
《どんなに心を許していても人間には決して触れることが出来ない崇高なものを秘めた自然としての猫を、ここまで鮮やかに表現してのけた小説は稀ではないでしょうか。》babahide
《描写がきれいですごく和む。》beijingluv
《いつかは別れが来るものではありますが、生きているものに対するコミットメントは、愛おしくも儚く、むなしいものであることを感じさせられました。作中に「小さなその滴のようなその一日」という表現があるのですが、読み終わった後、その影響か、きれいな水滴を見ていたような感覚を持った一冊でした。そうだ。猫ちゃんの一生の中で重要な日が、3月11日だったというくだりがあり、もちろん偶然でしかないわけですが、なんとなく、ずしーん、と来ました。》hforhologram.tea

猫の客lapin
猫の客yomuyomu
猫の客marypoole
猫の客aoarashi21
猫の客tsucchini
猫の客seungmis
猫の客10nban
猫の客sumireviolette
猫の客筋書屋虫六

弔父百首

版元: 不識書院
定価: 2200円(税別)
ISBN: 978-9-34-828959-1
A5変型判 ソフトカバー装 10ポ1段組 100頁

帯文(背):
悲傷歌の粋
帯文(表):
(本文より2首)
吸入器ほのかに曇りまた透り今宵は父の息のよく見ゆ
はらはらと死者の湯浴みは見甲斐あり浴衣の胸の蘇るほど

《ここに指し示されているのは明らかに、近代的自由詩形式につねに潜在する範例としての定型の問題であり、「散文」と「韻文」の問題であり、さらに一冊の書物という形式の問題である。(略)こうしてすぐれて批評的な「短歌」の実践について、にもかかわらず別の或る現代詩人は、それが作者における「詩の空洞化を背景」とした「伝統」ないし「共同体的な帰属意識」への「ストレート」な加担であり、「極限的な状況でふと定型が忍びよって」来たときに作者が「情緒的なもの」に「簡単に書く作業を譲っ」た結果だと評した。あきれるほかない浅薄な認識である。(略)「断片性」や「散文詩」の問題をおよそ最も先鋭に具現化してきた詩人にとって、「短歌」を作ることは、そのまま日本語におけるさまざまな詩形式の重層的で相互干渉的な規定の謎に向き合うことを意味しているはずであり、その実践を読むことは、今日の「現代詩」の疲弊と不活性に或る角度から根本的に照明をあてる作業ともなるだろうからだ。》守中高明「「日本近代詩」とその分身たち――平出隆『弔父百首』をめぐって」(新潮2000.11)

ON KAWARA ERSCHEINEN-VERSCHWINDEN

Verlag: Maly-Verlag Köln
Herausgeber: Udo Kittelmann, Kölnischer Kunstverein
Sprache: Deutsch und Japanisch
ISBN: 978-3-92-830403-0
Gebundene Ausgabe, 63 Seiten

Die Revolution des Augenblicks-On Kawara als Sprache
瞬間の革命ーー言語としての河原温
Autor: Takashi Hiraide
Übersetzungen: Heike Schöche

左手日記例言

版元: 白水社
装幀: 菊地信義
定価: 2718円(税別)
ISBN: 978-4-56-004563-3
A5変型判(200 x 140)上製 函入 10ポ1段組 166頁

第45回読売文学賞受賞

目次 怪我―一九八九年四月の例言 老作家―一九八九年七月の例言 スウィッチ―一九八九年九月の例言 鏡文字―一九八九年十一月の例言 片かたの―一九九一年五月の例言 私と彼―一九九一年八月の例言 贈りもの―一九九一年十二月の例言 * 正中板について―一九九二年夏の添え書

帯文(背):
新しい散文の音楽
帯文(表):
極微のつららが、詩人の右手を傷つけた。左手で書くことを余儀なくされて、ことばは意識と身体のふしぎな隙間へとまぎれていく。詩と散文を、背中合せのままに織り成す、比類ないアラベスク。
帯文(裏):
(平出隆「怪我-一九八九年四月の例言」の一節)

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光の疑い

版元: 小沢書店
装幀: 小沢書店
定価: 2800円(税別)
四六判 ソフトカバー装 9ポ1段組 327頁

目次 I =[詩と生を結ぶもの 宇宙言語との響応 はつらつたる悪戦 不在の詩人の同時代詩評 夢見論・夢語り論 セガレンと中間領域 「大詩人」の神話 朔太郎の二律背反 未済にして終る 死者の息吹を 一九八七年の詩集a 一九八七年の詩集b 高楼をめぐる対立 訳詩集の豊穣 現代詩人の俳句論 中也への一接近 中国現代詩の試煉 山口哲夫の死 偉大さとその浸潤 「詩ではない別のもの」へ 手懸りとしてのカヴァフィス 一九八八年の詩集a 一九八八年の詩集b 一九八八年の詩集c 少年白秋という気泡 言葉の「線の束」 芭蕉を読みたいバシュラール 遺された批評 みずからの外へ 境界と落日 テロリスト的 文字の中の声 二つの詩人論 仮想にかかげる疑問 一九八九年の詩集a 一九八九年の詩集b 詩の一九八九年 現代詩から見た白秋 詩に望みを託して 「定型」議論をめぐって デリダによるツェラン論 「荒地」の二人の仕事 吉岡実のかたみ 逆説的な詩の時評 詩形論へ 明治以降の「詩と散文」 一九九〇年の詩集a 一九九〇年の詩集b 一九九〇年の詩集c 詩の一九九〇年] II =[てっぷの雪窟 逆旅歌 圧縮と揺すれ 文語詩の蘇り 狂える力には 屈託の透視 小さな詩集 散文詩のゆくえ 形態学の必要 些事と詩の素 物質的と形態的 擬論理的と寓話的] III =[詩の旅程・散文の旅程 詩人が詩人を追うということ 小動物の想像力 溶けゆく花鳥風月 次の行は 言葉におけるプラグマティスト 自然との官能的戯れ 帆を張ることば 心に沁みる生の発見 詩人を追放する力 日本語という島 厄災に閉じこめられて 駅を知らぬこと 速度と封印 ブレの領域 記述についての記述 墓碑銘を読みに 死後怒濤 シャム双生児のように 全知と全能 いっしんな丁寧 自然からのきわどい根絶 無限への抜け道 石の詩集・内臓の詩集] IV =[言語的唯物主義について 光の疑い] 覚え書 初出一覧 索引

帯文(背):
現代詩1985ー1990
帯文(表):
詩からはるか遠くへ 批評からはるか遠くへ
詩語の論理と批評の生理を追って、現代詩の〈世紀末〉にことばのゆくえを凝視する同時代詩評’85-’90

白球礼讃

版元: 岩波書店
扉・目次構成: 平出隆
定価: 780円(税別)
ISBN: 4-00-430064-9
岩波新書(新赤版)64 9ポ1段組 235頁

目次 0ーダイアモンドよ永遠に 1ーライオンズとチョンギース 2ー天職野球への道 3ーたった一人のワールドシリーズ 4ークーパースタウン殿堂攻略記 5ー幻の軟式ボールを求めて 6ー野をひらくバット 7ーグラヴ職人との一夕 8ー最後のシャドウ・ベースボール 9ーレロン・リー、ファウルズに来る あとがき

ordinal-dugout_edited-1.gif1989/04/01 東京ドーム 《レロン・リープロ野球引退・ファウルズ入団記念試合》 右から指揮を執る平出監督、後列右からねじめ正一選手[33]、レロン・リー、美樹夫人、長嶋茂雄、ザクリー・バース、ランディ・バース。

白球礼讃uraraka-umeko
白球礼讃iwanami
白球礼讃asin
白球礼讃seikazoku-wasure
白球礼讃kanetaku

家の緑閃光

版元: 書肆山田
装幀: 菊地信義
定価: 2400円
A5変形判(208 x 144)上製 函入 153頁

目次 格闘図 漢字の用法 謎の部品 鉛のかんな屑 鳥のモビール 緑光異文一 明るいくらしの家計簿 しどろもどろに蛇 泪の餌台 追悼のピアノ 区分地図帖 原色昆虫図鑑 シンガポールの鍵 かんしゃく玉 緑光異文二 埃りまみれのプリズム 祖父の鉱石標本 HOTEL ZUDABOLLO 魂の打具 紙を踏む星 緑光異文三 基本定石事典 動物組織プレパラート 二色の箱――リヴァーシブル 緑光異文四 去年の中国花火 基本布石事典 緑光異文五 布の石 明後日の生ゴミ 緑光異文六 双生の箱 TISSUE OF SONGS 紳士七変化 緑光異文七 偏平星 打具の科学 大いなる袋に 神保先生著 施設の浮力 緑光異文八 ギャラリー 頬と鍵 悪意のアパートメント 部屋その肖像 わたしもピアノ 露わにすること 蛇のかけら 家計簿のくらみ 緑光異文九 なんとか引っ越した鳥たち プレートと閾 な名づけそ 恋愛詩集凡例 散文的見世物 家の緑閃光 目録

帯文(背):
第4詩集
帯文(表):
素描と小説と歌と――
あるいは
散文詩と散文と詩と――
三様の形式の隙に、微妙で苛烈な揺らぎを与え、生あるオブジェの奇蹟的なきらめきによって組み立てる《言語の光学の家》。現代の詩の鍵、というより文学の鍵をめぐる、果敢にして陰翳ゆたかな探究成果がここにある。
帯文(裏):
平出隆 1950年生
詩集 旅籠屋 1976年 胡桃の戦意のために 1982年 若い整骨師の肖像 1984年
詩論集 破船のゆくえ 1982年 攻撃の切尖 1985年

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攻撃の切尖

版元: 小沢書店
装幀: 菊地信義
定価: 2000円
四六判 上製本 9ポ1段組 280頁

目次 攻撃の切尖 I =[断章31 たたかいとしての詩形式 雲をつなぐもの 骨とサボテン がらくたと緑閃光 自然・観察・手記 溝の感触 あるく詩句 蝿殺しの本 白い気圏で 舞いのつたわり] II =[「詩学」と「詩論」 レトリックの否定 二重のロマンティスム 現実に執する 声の転生 垂直性の夢 破れとしての詩形式 根源の喪失 見切られる戦後詩 海のむこうの現在 「私」のはじまり 散文性への視点 奇妙さの石 詩と呼ぶ必要 境界について 「箴言」と「うた」 カタログの方法 日めくりの方法 記述の腰つき 異教としての詩 未開の詩の皮膚 反動のこころ 不思議な影像 「いかに」ののちに] III =[水駅までーー荒川洋治 壜からの霧ーー堀川正美「古風なベル・カント」 日がな啼く歌ーー白秋の童謡 退路なき肉体ーー佐佐木幸綱『直立せよ一行の詩』 夜の河白くーー伊良子清白「漂泊」 盲ふる感覚ーー白秋断章 白紙へのツァイスーー宮澤賢治「林の底」 滅びへの注視ーー『新編北村太郎詩集』 廃墟という鼓膜ーー吉増剛造『静かな場所』『螺旋形を想像せよ』 虚からの敵対ーー高橋睦郎『王国の構造』 埋滅とそののちーー安藤元雄 形式の両極性ーー那珂太郎『詩のことば』 螺旋運動への執着ーー渋沢孝輔『薔薇・悲歌』 詩人の血ーー入沢康夫『ネルヴァル覚書』 言語の消却 時間の消却ーー北園克衛 自然詠と光学ーー賢治の歌稿 キャッチボールの円周率ーー寺山修司 無二の形態ーー『孔雀船』と現代の詩] 覚え書 初出一覧

帯文(背):
未知への詩学 平出隆 最新評論集
帯文(表):
詩集「胡桃の戦意のために」から「若い整骨師の肖像」への時間の移行にそって、これらの断片は記された。伊良子清白、北原白秋、宮澤賢治、そして同時代の詩人たちをめぐる批評は、未知の詩的形式を照らしだすことばの閃光である。
帯文(裏):
(平出隆「「いかに」ののちに」の一節)

若い整骨師の肖像

版元: 小沢書店
装幀: 菊地信義
定価: 2000円
B6判 上製ノート装 セロファンカヴァー 貼函入 107頁

目次 (はじめの光景 (凹地における母その他の肖像 (胸と肩 あるいは必死の渦 (自然観察者の手記 (水の囁いた動機 (死にゆく下等生命の素描 (若い姫蜂がつぶやく (毒草クララの城から (憑かれた家主の独身の生活 (孤独な翼手類の恍惚 (白い山塊との遭遇 (捨てられた雲のかたちの (骨の船 (若い整骨師の肖像 (かくして十一月は過ぎて   (あとがき)

帯文(背):
平出隆最新詩集
帯文(表):
未知の磁力に惹かれ、言葉の無の渾沌のうちから、輝く無二の形態をとり出すーーー晴れやかな実験。
帯文(裏):
(平出隆「骨とサボテン」の一節)

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《若い整骨師である詩人は、この詩集のなかで、スピノザのように、観察し、思考する。彼はマシナリーな領域のなかでおこる、意識の自己組織的な働き(観察や捕食や交尾や出産が、それを媒介する)のなかから、エチックをとりだそうとする試みにかけているという点において、まったくスピノザ的であると、ぼくは思う。ぼくたちの周囲に浮上しつつあるのは、「死せる祖父たち」の見たこともないような、異形の自然なのだ。しかもマシナリーの流れを阻止する堤防を築くことさえ、不可能だ。この異形の自然のなかに生きながら、そのまっただなかから新しい主体性の形成をめざすヴィジョンと表現が、いま必要だ。彼はそのことを、日本の詩人たちの誰よりもすばやく、正確に理解した。》 中沢新一「この完璧の鈴をふれ」『ケルビムの葡萄酒』所収

Portrait of a Young Osteopath

胡桃の戦意のために

版元: 思潮社
装幀: 菊地信義
定価: 1980円
ISBN: 978-4-78-370036-4
A5変形判 上製 カバー装 機械函入 9ポ1段組 127頁

第34回芸術選奨文部大臣新人賞

帯文(背):
平出隆新詩集
帯文(表):
花を骨となし、骨を花となす 古井由吉
帯文(裏):
くるしみはくるします敵をくるみから奪った。だが、それが好機なのだ。

《平出隆の新しい詩集『胡桃の戦意のために』を読んで、そのみずみずしい言葉づかい、その尖鋭なリリシズム、そして時にはユーモアもある、その知的なレトリックに大いに感興をもよおした。私が詩集に感動するなんて、近来めずらしいことである。》 澁澤龍彦「平出隆『胡桃の戦意のために』」『華やかな食物誌』

胡桃の戦意のために kaerunoniwa

胡桃の戦意のために shinnnkuu

破船のゆくえ

版元: 思潮社
装幀: 菊地信義
定価: 2500円
ISBN: 978-4-78-371460-6
四六判 上製本ビニールカヴァー装 9ポ1段組 297頁

目次 海・きれはし I =[多方通交路 1 否定と想像力 2 詩の過剰 3 腐臭と蘇生 4 経験をひらく鍵 5 詩史の射程 6 ロワール河の決潰 7 あふれと通路 8 批評的打撃について 9 作品の現在 10 「私」の生れる場所 11 詩句との戦い 12 多方通交路] II =[破船のゆくえ 未知の解読 過激な文書 宙吊りの詩と行為 道の倒立 夜明けから朝まで] III =[木馬から化石へーー吉増剛造『草書で書かれた、川』  余白の音楽ーー『定本那珂太郎詩集』  漂流者の暗号ーー『堀川正美詩集 1950-1977』  水底の波にーー窪田般彌『圓環話法』  にがい肉声ーー渋沢孝輔『廻廊』  極のあいだの豊饒ーー谷川俊太郎『そのほかに』  澄明な死のひろがりーー吉岡実『夏の宴』  加速度の前後ーー渋沢孝輔『廻廊』『淡水魚』  空気の梯子をめぐってーー那珂太郎・入沢康夫『重奏形式による詩の試み』  白鳥の剥奪ーー岩成達也『中型製氷器についての連続するメモ』]

帯文(背):
詩的言語の現在 平出隆 第一評論集
帯文(表):
瀕死の詩は、未知の海で蘇らせよ。危機と蘇生をつなぐ過激にして緻密な方法で同時代詩を論じ、詩的経験の転位と新しい感受性の構想力を全的に開示する。 平出隆 第一評論集  

詩集 旅籠屋

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版元: 紫陽社
定価: 1500円
A5判 上製本 貼函入り 9ポ1段組 93頁

目次 旅籠屋=[微熱の廊 木霊の間 悲の厨 碇の庭 冬の納戸 星宿の湯 門] 百葉箱によって=[余白の凧は碧ぞら 海の遺書 積乱 百葉箱によって 窓 吹上坂 草に記して] 秘書失踪=秘書失踪

帯文(背):
鮮烈な第一詩集
帯文(表):
平出隆は、春の嵐にまぎれてやってきた。ともすれば荒くなる呼吸を整えて、彼がイメージの水に手を触れるとき、ひとはそこに鮮烈な悲しみの虹が散るのを見るだろう。時代の詩は熱くそして狷介だが、詩人は、あくまでも醒めてあり、そして柔軟である。青春の峠にひそやかに遺されたこの一書は、来る年にもまた確実に、春の嵐を呼ぶにちがいない。「清水哲男」